翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

クリスマスの日に

  今年も世界各地で宗教や民族のちがいによる対立が続きました。米トランプ大統領の就任で悪い方向に向かっています。エルサレムの問題は、ホロコーストについての作品を翻訳してきた身としても、ユダヤの人たちが一方で同じようなことをパレスチナでしているのを見ると、とても悲しくなります。

 一昨年シリアで行方不明になった安田純平さんの安否は、まだ確認されていません。

 

 以下、二年前、2015年12月25日に、「クリスマスの日に」と題してアップした記事を再録します。

f:id:haradamasaru:20151225090652j:plain

続きを読む

「BOOKMARK 10」

「BOOKMARK」10号が来ました!

 書店での配布は「もうすぐ」だそうです。今しばらくお待ちを。

 今回のテーマは「わたしはわたし ぼくはぼく」、LGBTQをあつかった作品の特集です。

f:id:haradamasaru:20171212155410j:plain

 あいかわらず、オザワミカさんの表紙イラストが冴えてます。「わたしはわたし ぼくはぼく」というタイトルもすばらしい。

続きを読む

御礼、洋書の森セミナー

 昨日は日本出版クラブで、洋書の森セミナーとして、「翻訳を文学にするために」という題でしゃべってきました。出席いただいた皆さん、ありがとうございました。もう少しうまくしゃべれたのではないかとも思うのですが……。

f:id:haradamasaru:20171210152630j:plain

 散り残っていたイチョウの黄葉が青空に映えてきれいでした。来年には日本出版クラブは、ここから神保町に移転するそうです。洋書の森の活動は継続されるそうなので、一安心。貴重な翻訳者の交流の場のひとつなので、ますます発展しますように。

 

 ここに来るようになって10年、いつもこのイチョウが出迎えてくれました。聞くところによると、この木は、どちらかに移植されるとか。洋書の森や、ここで芽を出した木も、あちこちで根を張ってほしいものです。

 

 みなさん、引き続きよろしく。翻訳界を盛り立てていきましょう。

(M.H.)

 

もう、12月……。

 もう、12月……。びっくりです。 

 レストランのリースが、クリスマスが近いことを知らせています。この店、おいしいんですけど、うちの近所なんで、ここまで来られる方はあまりいらっしゃらないでしょうねえ。月が冴え冴え。

f:id:haradamasaru:20171203224315j:plain

 

 とりあえず、今度の土曜日、9日には、日本出版クラブで洋書の森のセミナー、「翻訳を文学にするために ── 視点・文末・人称・省略・語順・リズム」というタイトルでしゃべります。満席という連絡は受けていないので、たぶん、まだ席があると思います。よろしかったら、どうぞ。

【 http://www.shuppan-club.jp/wp/wp-content/uploads/2017/11/1e05e52cd47503644aba590790ec09e7.pdf 】

続きを読む

「児童文学なんてありませんっ!」

 先日、「Be」の読書会でいただいた資料は、『人間と教育』(No.95、2017年9月号)に掲載された、赤木かん子さんの「児童文学なんてありませんっ!」という記事でした。連載第1回で「いまどき、児童文学なんてないんです……。」というタイトルがついています。ちょっとショッキングなタイトルですね。

季刊 人間と教育 95号

続きを読む

読書会『あしながおじさん』

 昨日は川越の絵本カフェ、イングリッシュブルーベルさんで、子どもの本の古典を読む読書会がありました。課題本は『あしながおじさん』。

《 Ehon Cafe - English Bluebell - 》

f:id:haradamasaru:20171120234653j:plain

 今日のスイーツは、作品の中に登場する(らしい。じつは、そこまで読めなかった)レモンジュレ。ティーはレモンバーベナと、レモングラスと、もひとつなにか(すみません)のティーでした。バイクで走って寒かったので、ティーはお腹が温まってうれしかった。

続きを読む