翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

翻訳勉強会

読者の顔が見える! (翻訳勉強会3−1)

月曜日は川越( Ehon Cafe - English Bluebell - )での翻訳勉強会の日。今回と次回の2回は、ロバート・コーミアが新聞に書いていたコラムから、夫人がピックアップして編集した "I Have Words To Spend, Reflections of a Small-Town Editor". というコラ…

『ペーパーボーイ』最終回(翻訳勉強会2−15)

月曜日は川越での勉強会でした。3月から課題として扱ってきた『ペーパーボーイ』ですが、3章まで進んだところでおしまい。次回から、別の課題に移ることにしました。 最終回は、第3章を全員見直してきて、あらかじめメールで原稿を共有、見比べながら、あ…

原文に忠実、とは。(翻訳勉強会2−14)

月曜は川越での翻訳勉強会でした。 当番の方の訳は原文に忠実に訳してあったので、うん、シンプルでいいんじゃないか、と思いながら、ちらりと自分の訳と比べたら……。 あれ、何箇所かちがってる。なぜだ?

翻訳勉強会(2−13)── 文学の匂い

少し時間がたってしまいましたが、先週月曜日の翻訳勉強会で思ったことを少し。 この勉強会ではいつも、前回担当だったメンバーが、勉強会で出た話を元に自分の訳文を見直してきて、改訳版を次の回の冒頭にみんなに配り、それを朗読する、という手順を踏んで…

翻訳勉強会(2−12)リリーフピッチャー

昨日の続きです。勉強会のテキストで "reliever" という言葉が出てきました。野球のリリーフピッチャー(救援投手)です。ところが、「リリーフピッチャー」がどういう意味なのか知らないメンバーのほうが多かったのには驚きました。まあ、この日出席してい…

翻訳勉強会(2−11)「女性」問題

原作に登場する man, gentleman や woman, lady 、あるいは boy, girl をどう訳すかはけっこう頭の痛い問題です。

翻訳勉強会(2−10) 解説訳のこと

おとといの記事と同じく、この月曜日の勉強会での話。 直訳するか、かみくだいて訳すかという箇所がありましたので、とりあげてみたいと思います。

翻訳勉強会(2−9)

8月はお休みだった勉強会。昨日は再開初回。 1ヶ月あいだがあくと、細かいところはすっかり忘れています。ふだんは続けて一つの作品を翻訳していますが、それでも、うっかり前の記述を忘れて、整合性のとれない訳文を作ることも……。気をつけなければなりま…

翻訳勉強会(2−8)

訳文を見直す時、人に言われたことを素直にきいてはいけません。 でも、素直に考え、その必要があれば、自分の力になると念じて直しましょう。 勉強会は8月はお休み。休み前、最後の25日の会で思ったことを少し。

翻訳勉強会(2−7)

昨日は翻訳勉強会の日でした。教材は下にリンクを貼った『ペーパーボーイ』です。出版されてしまったので、参加者のみなさんはカンニングをしないように(笑)。

翻訳勉強会(2−6)

月曜日の勉強会には、課題にしている『ペーパーボーイ (STAMP BOOKS)』(ヴィンス・ヴォーター作、岩波書店)の編集者、Sさんが見学に来てくださって、STAMP BOOKS 創設時の話をしてもらい、いろいろ質問にも答えていただきました。参加者の皆さんも、そし…

翻訳勉強会(2−5)

昨日、勉強会で話題になった原文とその訳を書いたら、面識のある翻訳者さんからメールをいただきました。問題の箇所は、"at the top of the porch steps" です。

翻訳勉強会(2−4)

『ペーパーボーイ』を教材にして6回目となった昨日の勉強会。物の描写はむずかしい、という話。

翻訳勉強会(2−3)

昨日は翻訳勉強会の日でした。会場の川越の絵本カフェ「イングリッシュブルーベル」さんの前は、ちょうど白いバラ、サマースノーが咲いています。 ぜひ、今のうちに! (→ Ehon Cafe - English Bluebell -)

翻訳勉強会(2−2)リーディングのレジュメ

25日(月)は翻訳勉強会の日でした。この日は、前半で、会員の皆さんが書いた課題作品のリーディングのレジュメ(あらすじや所感やその他情報をまとめたもの)の比較・検討をやりました。わたしもふくめて9人のレジュメは、みなそれぞれの書き方がちがって…

翻訳勉強会(2ー1)

ほぼ月二回のペースでひらいている翻訳勉強会は、20日の日曜日から課題を新しいものに変えて、第二クールに入りました。 課題は、今わたしが翻訳中の "Paperboy" by Vince Vawter です。第一クールは、ロバート・ウェストールの短編で、児童書と銘打ってはい…

翻訳勉強会にて(7)

昨日は勉強会の通算11回目。初回から扱ってきたロバート・ウェストールの短編、"Blind Bill" が終わりました。 メンバーの訳のくせなどもわかってきたので、僭越ながら、各人へのアドバイスもしました。その下準備をしている時に、おもしろいことがわかりま…

翻訳勉強会にて(6)

昨日は通算10回目の翻訳勉強会。

翻訳勉強会にて(5)

昨日は、今年、二度目の勉強会でした。気温がぐんとさがり、川越では日陰に残った雪がまだまだ解けそうにありません。

翻訳勉強会にて(4)

水曜日に、今年初めての翻訳勉強会がありました。皆さん、年が明けてますます前向きで、細かいところで改めて考えさせられました。

翻訳勉強会にて(3)

月曜日に翻訳勉強会の第6回、今年最後の会をやりました。

翻訳勉強会にて(2)

月曜日は第4回目の翻訳勉強会でした。 また、話題になったことのひとつを以下に記録しておきます。

翻訳勉強会にて(1)

昨日は、10月11日の記事にも書いた翻訳勉強会の第三回がありました。皆さん、よく調べて、訳文もよく考えてきてくださるので、こちらが改めて気づくことも多く、とても有意義な会になっています。せっかくの会なので、感じたこと、tips的なことを時々書きと…

トウモロコシと麦

先日、わたしが主宰する翻訳勉強会の初回があり、自分が訳した『ウェストール短編集 真夜中の電話』の中から、『ビルが「見た」もの』という短編を教材にとりあげました。ところが、出だしでわたしのミスが発覚。 真夜中の電話 (児童書) 作者: ロバート・ウ…