翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

訳書リスト1(1〜5)

 わたしの翻訳した本を、古い方から順に、毎回5冊ずつ紹介していきます。ほとんどが児童文学、またはヤングアダルト文学ですが、何冊か一般向けもあります。

 

 まずは、1冊めから5冊めまで。

 

 (1)『ミッドナイトブルー』(ポーリン・フィスク作、ほるぷ出版、1993年) 

    "Midnight Blue", by Pauline Fisk, 1990
    イギリス・ヤングアダルト・ファンタジー

〈オビ語録〉

「空の向こうの国へ。気球に乗った少女の見たもうひとつの世界は、奇妙に見覚えのある家族が住んでいた。魅惑のイギリス・ファンタジー」

ミッドナイトブルー

ミッドナイトブルー

 

 

 

(2)『弟の戦争』(ロバート・ウェストール作、徳間書店、1995年)

    "Gulf", by Robert Westall, 1992
    イギリス・児童文学・戦争・ファンタジー

〈オビ語録〉

「ああどうしたらいい、こんど弟に「とりついた」やつは、ぼくよりずっと強くて、おさえがきかない……。人と人との心のつながりの不思議さが胸に迫る、実力派作家の話題作。一つの小さな体の中に戦争が丸ごとあった……』

弟の戦争

弟の戦争

 

 

(3)『ぼくの心の闇の声』(ロバート・コーミア作、徳間書店、1997年)

    "Tunes for Bears to Dance to", by Robert Cormier, 1992
    アメリカ・児童文学・戦争・差別・サスペンス

〈オビ語録〉

「あいつはずっとぼくみたいな人間を探していた。そしてぼくは、見つかってしまった……。懸命に生きる少年が「悪」の罠と戦う、息づまる迫力の物語。鬼才コーミアが描く少年の心の闘い!」

ぼくの心の闇の声

ぼくの心の闇の声

 

 

(4)『星の使者』(ピーター・シス作・絵、大川修 手書き字、徳間書店、1997年)

    "Starry Messenger", by Peter Sis, 1996
    アメリカ・伝記・絵本

〈オビ語録〉

「ガリレオ・ガリレイの生涯を、きらめく星のように美しい絵で描いた傑作絵本!」

星の使者―ガリレオ・ガリレイ

星の使者―ガリレオ・ガリレイ

 

 

(5)『〈ナイト・シー〉の壁をぬけて』(オットー・クーンツ作、徳間書店、1998年)

    "Through the Nightsea Wall", by Otto Coontz, 1989
    アメリカ・ヤングアダルト・ホラー・ファンタジー

〈オビ語録〉

「この山間の小さな町は何かにとりつかれている……。異常な状況に巻き込まれた家族の運命は? 読みはじめたらやめられないスリリングな物語。異世界から何者かが侵入した……」

「ナイト・シー」の壁をぬけて

「ナイト・シー」の壁をぬけて

 

 

 以上、最初の5冊です。

 ありがたいことに、『弟の戦争』、『ぼくの心の闇の声』、『星の使者』の3冊は、版を重ねて、今も新たに読んでくださる方がいらっしゃいます。『弟の戦争』は出版されて、ちょうど20年め。小学校の時に読んだ、という方が、もう立派な社会人になっていて、びっくりです。ありがたいことですが、年を感じてしまいますね。 (M. H.)