「土筆」と書いて、「つくし」。土から生えている姿を見ると、納得です。
調べてみると、つくしは、英語で、field horsetailと言うらしい。日本では「土から出てきた筆」で、イギリスでは「馬の尻尾」なんですね。文化が透けてみえて面白い。
で、こちらは「オオイヌノフグリ」。
可愛らしい花ですが、フグリは陰嚢のこと。花が落ちて実になると、その形が似ていることからついたそうですが、なんとも可哀想なネーミングです。
改めて調べてみると、オオイヌノフグリの実は、それに似ているわけではなく、似ているのはイヌノフグリの実らしい。さらに、もともとはヨーロッパ原産で、日本に入ってきたのは明治時代だそう。
英語では、common field-speedwell。「どこにでも生える、野原の速い泉?」 うーん、speedwellの意味がよくわからないなあ。青い花がいっせいに咲く感じなんでしょうか?
翻訳をしていると、動植物の名前が、和名では長ったらしい名前になっていたり、「セイヨウ〜」とかになっていて、なんだかなあ、と思うことがあります。日本人から見て「セイヨウ〜」というのはわかるけれど、もともと西洋の話なのに、「セイヨウ〜」と表記するのも妙な感じがするからです。
こちらは、昨日の朝、近所で撮影したソメイヨシノ。暖かかったので、帰宅時には、もっと咲いてました。
ソメイは染井。
わが東京外国語大学は、わたしが在学していた頃は染井霊園の近くにあり、巣鴨に出るには墓地の中を通っていました。たしかに、ソメイヨシノ、たくさん植わってましたね。
春本番です。(M.H.)