翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

久々の「ビッグコミックオリジナル」!

『ハーレムの闘う本屋』の書評が、なんと、『ビッグコミックオリジナル』4月20日号に載りました。びっくりです。

ビッグコミックオリジナル 2015年 4/20 号 [雑誌]

 

 

 

 オリジナルを買ったのは、さて、何年ぶりでしょうか。たぶん、20年、いや、もっと買ってなかったかもしれません。学生時代、「あぶさん」が大好きで、単行本になったものを銭湯の隣の貸本屋で借りて、何度も読み直していました。「あぶさん」が去年終わってしまったのは知ってましたが、「釣りバカ日誌」や「風の大地」、「三丁目の夕日」がまだ連載されてるなんて、すごい!

 しかも、わが『ハーレムの闘う本屋』の書評は、ジョージ秋山さんの「浮浪雲」の隣ですよ。光栄です!

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 記事を書いてくださった宇田さん、ありがとうございます。宇田智子さんは、ジュンク堂の池袋から沖縄店へ、そして、今は沖縄で書店を営まれているほか、書評やトークなど、本に関わるお仕事をしている方です。

『ハーレムの闘う本屋』は、ニューヨークのハーレムに黒人専門書店を開いたルイス・ミショーさんの生涯を描いた本ですが、人種問題というより、書店のあり方、という観点から読んでくださる方が多く、本屋さんの関心が高いようです。

 もともとアメリカでは、この本は児童書の扱いになっているのですが、訳書の方は、アメリカのサブカルやジャズ、黒人文化に興味のある人などにも手にとってもらっているみたいです。わたしとしては、中高生にもぜひ読んでもらいたいのですが、これも、この本の力ですので、さまざまな人を惹きつけてくれるとうれしいです。(M.H.)