翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

1st ステージ 第5節 AWAY vs 川崎フロンターレ

 1ー1△ (G:89分、ズラタン) (4月12日(日)等々力)

 勝ち点11。得失点その他もすべて同点でFC東京に並ばれるも、首位キープ。

 ズラタンの広い背中と背番号21は、ワシントンを思い出させる。

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 一昨日は仕事のあと、知人と食事で、生で見られず。昨日、オンデマンドで視聴。

 前半は川崎のパスワークを警戒してか、やや引き気味になり、失点を回避する作戦だったと思うが、関根の右サイドを車屋に破られ、中への折り返しを森谷にきれいに合わされた。

 先発は、ズラタン、高木、石原の前3枚。左・宇賀神、右・関根。陽介はボランチ。守備陣は、阿部、那須、槙野、森脇の不動のメンバー。周作は川崎のプレッシャーをうまくかわしながらバックパスをさばき、時に素晴らしいライナー性のフィードを見せていた。

 前半の支配率は川崎が高かったと思う。守備陣はレナトと大久保をかなり警戒して入ったのだろう。中盤は大島にうまくつながれたが、それでも、失点シーンのほかは、決定的なピンチは多くなかった。とくに、大久保には、フィニッシュひとつ前はボールに触らせても、シュートシーンはほとんど作らせなかった。(でも、大島はいい選手だなあ。小柄だが背筋がピンと伸び、左右の足元にぴたりとボールが収まって、自在に360度パスを繰り出せる。見ていておもしろい。)

 後半は、やや運動量を上げて攻めることができたが、前3枚の連携がないので、興梠がいる時のような中央でのチャンスがない。その分、右の関根、左は高木、さらに槙野の単騎突破でセンタリングを上げるところまでは再三あった。(高木は我が家では評価が高い。甘いマスクなのに、ペラペラしゃべらないのがいい。技術も高いし。)

 得点は、後半44分、「We are Reds!」のコールの中、右サイドの関根の突破でファールをもらい、陽介のFKを、ニアでズラタンが頭で合わせた。ズラタン、これをきっかけにゴール量産してほしい。

 勝てなかったのは残念だが、鬼門の等々力で、今、調子のいい川崎相手に、前後半のギアを変えて、ゲーム全体をコントロールしようとしながらの試合運びは、結果だけ見た場合より評価できる。ただ、早い失点を恐れての采配だと思うので、今度は、得点にむけての局面での複数選手のスプリントやワンタッチの連続、といった、本来ミシャのやりたい攻撃サッカーをどれだけ試合運びの流れに乗せてできるかだと思う。

 そうじゃないと、ミシャ自身が揶揄したように、「そんなサッカーでなら優勝したくない」サッカーになっちゃうぞ。それには、もしかしたら、北京国安がやっていたような、前からの組織的なプレッシャー、ボールを奪ってからシュートに至るまで一連の流れとしてトレーニングされたサッカーをすべきなんじゃないか? 守りと攻めが繋がったトレーニングをしてるはずだろ?

 

  

 等々力アウェイゴール裏の2階は、この日は、みんな、きちんと座って観戦していた。等々力競技場、メインスタンド増築の時に、ついでにゴール裏2階席の補強もしてほしかったね。(M.H.)