翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

「大人も!」マーク

 児童書やYA文学を翻訳していると、ああ、これは大人にも読んでもらいたいなあ、と思うことがよくあります。そこで、考えました。ずばり、「大人も!」マーク。どうです、これ?

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 先週土曜日のセミナーの時に、YA文学の話にからめて、このマークのことを話そうと思っていたのですが、時間がなくてお見せできませんでした。これ、ワードの図形機能で作って印刷しただけなんですけど(そんなことする暇があるのなら、ちゃんと仕事しろ、って感じですが……)、こういうシールを作ってですね、児童書に分類されていて、狭い児童書コーナーの隅に追いやられ、あるいは、場所を失って返本されてしまう読み応えのある作品に、ペタッ、と貼るわけです。

 そして、このシールのついた児童書は、一般の文芸の棚においていいことにするんです。そうしたら、児童書コーナーにあったら気づかなかった、あるいは、気づいていても、「どうせ、子どもの本だから」と思っていた大人も、安心して(?)手にとることができると思うのです。

 そして、子どもたちも、「大人も!」シールが貼ってあるということは、読み応えがあるはずだ、と考え、ちょっと背伸びした気分で手にとってくれるんじゃないでしょうか?

 

 このブログを読んでくださった書店員・出版社の方、どなたかこういう企画、考えていただけませんか? わたしの訳書はほとんど、このシール、貼れると思うんですけど。(M.H.)