翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

オシロイバナ

 子どものころ住んでいた家の庭には、オシロイバナがありました。

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 特別、好きな花ではなく、どこか「雑草感」のある花で、勝手に生えて、勝手に咲いてる感じがします。でも、ややチープな雰囲気が捨てがたいですね。なんていうか、花に輪郭がない。上の写真もそうですが、不思議な見え方をします。

 

 なぜオシロイバナというかといえば、花が落ちたあとにできる緑色の実が、やがて真っ黒になり、中に白い粉、というか、なんというか、柔らかいものが入っている状態になります。あれを、まあ、白粉(おしろい)に例えたのでしょう。その粉を、顔に塗って遊んだり……はしませんでしたが。

 ほかにも遊び方があって、この花をちぎり、根元の実になるところを残して、ラッパ状の花を上にそっと引っ張ります。そうすると、落下傘ができるのです。ちょっとわかりにくいですが、雄しべと雌しべの根元は実になる部分にくっついたまま、ラッパ状の花びらが落下傘の傘に、雄しべと雌しべが落下傘の紐になります。こいつを落として遊ぶのですが、落下傘のようにふわふわとは浮かばず、ポトンと落ちます。それでも、子どものころは、飽きずに何度も試してみた記憶がありますね。

 


 暑い中、栗の実はもう形になっていました。この木は特別気が早いみたい。

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 ガマの穂も茶色に。

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    いずれも、13日、月曜日に撮影。 

(M.H.)