翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

第1回日本翻訳大賞ファンディング特典

 日本翻訳大賞のクラウドファンディングの出資者特典である、柴田元幸さんの翻訳生原稿が届きました。アメリカの作家、マシュー・シャープの作品の一部です。

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  柴田さんは、このマシュー・シャープの作品を、自ら編集されている雑誌の「Monkey」に翻訳発表していますし、朗読会などでもとりあげていらっしゃるようですね。

 それにしても、名前入りの原稿に、太い万年筆で手書きなのですが、これは、どういう段階なんでしょうか? いきなりこんな風に書けるものでしょうか。ワープロがないと翻訳はできないと思っているわたしとしては、びっくりです。

 

 柴田さんといえば、オーストラリアの作家、ショーン・タンが来日講演した時に、インタビュアーとして登壇されていたのを覚えています。会話も堪能な柴田さんは、通訳の存在を忘れて、タンと話しこんでいましたっけ。東大の先生をされていたわけですが、学者というよりは、どう見ても、芸術家肌の方です。4月の翻訳大賞授賞式でも、独特の軽妙なトークが、我が師、金原先生と好一対をなしていました。うーん、できる人はああいう自然な軽みがにじみ出るのかもしれません。

 

 とりあえず、ファンディングは大成功で、第3回までの資金は集まっているそうですが、ずっと続くように、またファンディングにも協力したいと思います。

 実行委員会の皆様、柴田先生ほか審査員の皆様、ありがとうございました。

(M.H.)

 

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