翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

ナビスコ杯 準々決勝(第2戦) HOME vs アルビレックス新潟

 ◯3ー0 (55' 阿部 58' 李 70' 阿部、9月6日(日)@埼スタ)

 完封勝利するものの、二戦合計 3−5 でナビ敗退。

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 試合後の埼スタ南門。後半から雨足が強くなった。

 

 先発は、代表組(周作、興梠、ズラタン)と怪我で代表辞退の槙野不在の中、前が武藤、高木、陽介。左ウメ、右関根。中盤が青木、阿部ちゃん、DFはウガ、那須、森脇。キーパーは埼スタデビューの大谷。どうも阿部は下がり目で最初は4バックだったらしい。

 前半は新潟がうちの前3人をがっちりマンマーク。とくに陽介には小林裕紀がベタ付き。高木と武藤には大井健太郎と舞行龍ジェームズが激しく寄せてきた。関根にはコルテースだったか。そしてこぼれたボールをレオ・シルバがうまくさばく、あるいはスペースにぬらりと動いて引き出し、前の長身指宿、スピードのある山崎、サイドのコルテースあたりを走らせる、という、前節5-0で大勝していることを考えて、いつにもまして守ってカウンターの戦術をとった。当然だろう。

 うちは陽介がシャドーに入ったこともあり、ボールが回らず、6点とらないといけないチームとして、前半を0−0で終わってしまったことが痛かった。逆転勝ちは難しいとわかっていても、さすがに後半だけで6点はきついだろう。前半のいつもと少しちがうフォーメーションが機能しなかったことがミラクルを起こせなかった理由かな。ミシャも考えて手を打ったということだが。

 また、前半南に攻めてくる選手たちを見ていて、シャドーやトップにボールが入った時に、ペナのすぐ外なのに、顔がすでにサイドをむいており、シュートがないことが相手DFにわかってしまうのが寂しい。すきあらば、という顔、体の向きから、ノールックとは言わないが、サイドに展開してほしい。前半はシュートがほとんど打てなかった。

 後半頭から青木→李で陽介をボランチに下げたことでボールが回りだす。李も悪くない。一点目は左コーナーが落ちたところを阿部ちゃんが右足アウトだかで方向を変え、キーパー頭上をふわりと越して右上隅というおしゃれなゴールだった。2点めは、左からのクロスを李がニアで足で合わせるファインゴール。李はああいう形がうまい。3点目は阿部ちゃんが自分でもらったPKをきっちり決めた。この時間帯は押せ押せで、ボールスピードも上がり、ワンタッチが増えた。しかし、さすがにそれを最後まで続けるのは大変。最後は運動量が落ちてしまった。

 もしやこれは奇跡が、と思わせてくれただけでも土砂降りの中で観戦している我々サポは行った甲斐が少しだけあった。やはり前半無得点が悔やまれる。観客は16,781人。初戦が0-5で絶望的、しかも雨、しかも日曜の7時からという悪条件にしては入ったほうだろう。終了後、挨拶に来た選手たちの中では、武藤がいちばん悔しそうな顔をしていたのが印象的。

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 大谷はまずまずのプレー。好セーブも二度あった。足元は順大よりうまいかもしれない。というか、DFとポジションを合わせながらボール回しに加わる安定感があった。去年一年の北九州での試合経験も大きいのだろう。キーパーのサブには専修大の指定強化選手の福島くんが入った。キーパーはなかなか試合に出られず大変だけど、期待したい。

 阿部ちゃんはこの日が34歳の誕生日。こういう試合では必ず前への推進力を見せ、アクションでチームを鼓舞してくれる。ふだんも槙野や森脇ばかりでなく、シュートまでもっと行ってほしい。まあ、鉄人ぶりはあいかわらず。絶好調だった槙野も故障したのに、淡々と出続けるのはすごい。

 

 新潟サポはアウェイゴール裏席をほぼ満員にしていた。2000人くらいいただろうか。試合前から気合が入り、声もよく出ていた。それはそうだろう。ナビで決勝トーナメントも初めてだったのに、準決勝進出だ。わくわくしてるだろうなあ。

 リーグ戦は現在年間順位ビリ4ではあるが、今のチーム状態はいいんじゃないだろうか。残留できると思う。達也はサブにも入っていない。怪我か?

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(M.H.)