翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

皆さんに感謝!!

 この度、拙訳『ハーレムの闘う本屋    ルイス・ミショーの生涯』が、IBBY(国際児童図書評議会)の2016年オナーリストに選出されました。この本を最高の形で出版したくださったあすなろ書房の山浦さんほか、関わってくださった皆さんに感謝いたします。

f:id:haradamasaru:20150517213427j:plain

 詳しくはこちらを。( JBBY :: What's New? )

 

 このオナーリストは、二年に一度、IBBY加盟各国から、文学・イラストレーション・翻訳の部門で各一作品ずつ推薦されるのですが、とくに翻訳部門では、翻訳者の今までの業績全体が評価されるということなので、とてもうれしい知らせでした。好きな本を一年に二冊、三冊と訳してきただけなのですが、見ていてくださる方がいたと思うだけでとても励みになります。

 

 オナーリストは1978年の石井桃子さんの『クマのプーさん』からはじまり、それは錚々たる先輩方の名前が並んでいるので恐ろしいくらいなのですが、感慨深いのは、前回2014年のオナーが、わたしが子どものころ夢中になったアーサー・ランサムのツバメ号シリーズの翻訳による神宮耀夫さん、前々回2012年は、翻訳学校で机を並べていた先輩の斎藤倫子さんであることでしょうか。

 子どものころにふれた外国の作品から体の中にしみこんでいたものが、30代で翻訳を学び始めて今に至るまで、わずかでも日本の翻訳文学界に還元できたのかな、とも思います。

 

 お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。

 

 でも、まだまだ、これから。来年出る次の訳本は面白いですよ〜。

 乞うご期待!

 

(M.H.)