翻訳につきものなのは調べもの。インターネットのおかげで楽になったとはいえ、それなりに根気のいる作業です。なかなかこれといった資料が見つからず、気がつくと一時間たっていることもしばしば。
上の写真は昨日の調べものの成果。
さて、なんでしょう?
(1)上のグラフは、「どもる」を意味する stutter と stammer がアメリカの出版物の中で年代とともにどれくらいの割合で使われていたかを示す1800年から2000年までの統計グラフ。青が stammer、赤が stutter。1950年ごろを境に stutter の方が多くなったことを示していますね。登場人物たちのうち主人公のお母さんだけが真意がわからないこだわりがあって stammer と言うのですが、あとの人たちは stutter と言います。さて、翻訳にどう生かすか……。生かせないかなあ。ちなみに、イギリスではずっと stammer が優勢で、2000年ごろに同数くらいになっているようです。この二つの語には厳密には意味のちがいがあるという記述も見つかりましたが、どうも、そういうことでの使い分けではなさそう……。
(2)赤いペンキのはげた牛乳瓶のように見えるものは、お祭りの時の屋台で使われていた Lead Knock Down Milk Bottle。鉛製の牛乳瓶型のピンで、ボールを当てて倒したら商品がもらえる、ってやつです。なぜ牛乳瓶の形なんでしょうね? 牛乳瓶なら倒せるぞと思わせて、実は鉛なので重くてなかなか倒れないってことでしょうか? とにかく写真が見つかるとほっとします。これはビンテージ品を売ってるサイトの写真。すでに売却済でした。うーん、あんまり欲しいとは思いませんが、こういうものを蒐集している人もいるんでしょうね。
日本のお祭りでは鬼のお腹に当てると、「ウーウーウー」って音が鳴るのが定番だったような。古いですか? そういえば最近見ないなあ。
(3)そのお祭りが、テネシー州メンフィスを中心に秋に開かれる Mid-South Fair 。なんか楽しそうです。作品の舞台は1959年ですが、このフェアは今年も開かれたみたいです。すでに、来年にむけてカウントダウンしているやる気がすごい。150年を超える歴史があります。フェアのホームページはこちら。
もう、牛乳瓶倒しはなさそう……。
(M.H.)