翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

J2も佳境

 J2の昇格争いも佳境だ。昨日はアビスパに移籍した濱田水輝が今季4点目となる先制ゴールをヘッドで決めた。

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  昇格争い、残留争いは、他人事だと楽しめる。もちろん、レッズの過去から、あの毎週末のヒリヒリ感を知っているからこその裏返しの楽しみ方ではある。あれだけ独走していた大宮も、2位の磐田に勝ち点2差まで迫られているのだ。

 福岡はレッズOBでもある井原が今年から指揮をとっているが、守備から入る戦術を徐々に固めて順位を上げ、今は自動昇格を狙える3位につけている。これで6連勝らしい。水輝はここ数試合スタメンからもサブからもはずれていたので心配していたが、復帰戦となる昨日の群馬戦で、前半アディショナルタイムに見事な先制点を決めた。オリンピック予選でもヘディングゴールを決めて出場に貢献したのに、オリンピック本戦メンバーからはずれてしまった時はかわいそうだったなあ。啓太の時もそうだったし。

 水輝はアメリカ帰りでレッズユース出身。高校は埼玉県立の和光国際。英語はぺらぺら。レッズのトップチームに定着してほしい存在だったが、フィンケの時のホーム最終節神戸戦だったか、抜擢されてミスから失点し、その後、ミシャになっていかにも旧来のディフェンダータイプの水輝は残れなかった。しかし、レッズを去った選手たちはJ2にたくさんいて、スカパーをつけると、つい見てしまう。アビスパの4バックの真ん中は水輝と堤だ。ツツミンも浦和のトップに昇格した時は、貴重な左ききのサイドバックで期待したのだが、今では髪を金髪にそめてセンターバックらしい威圧感も身につけつつある。

 

 そして、もちろん、小島秀仁の移籍した愛媛の快進撃を忘れてはいけない。秀仁のおかげとは思えないのだが(相変わらず、中盤でふらふらしているように見える(失礼))が移籍してからほとんど先発出場していて、チームは負けが減り、なんと、あと2節残して昇格プレーオフ圏内の5位にいる。次節はアビスパとの対決。

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 愛媛生まれの家内は、今から、「愛媛が埼スタに来たら、悪いけどアウェーのゴール裏に行くからね」と言ってドキドキしている。「一平くんは埼スタに来るんだろうか?」とも。じつは、駒場での天皇杯では愛媛が過去2度レッズと対戦し、2度とも自分たちはアウェーゴール裏の出島に入ったのだが、1度めは、まさかのレッズ敗戦で、浮かれ騒ぐ愛媛サポの中、どう反応していいか困った苦い記憶がある……。

 

 長く見てると、サッカーの楽しみはいろいろだ。

 

(M.H.)