翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

2nd ステージ 第17節 HOME vs ヴィッセル神戸

    ◯5ー2   (武藤、李、柏木、青木、梅崎、11月22日(日)@埼玉スタジアム)

 

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  この日は北で。

 うちが勝って広島が負ければ、年間1位になれるところだった。ホーム最終戦、しかも相手は神戸というのは相性が悪い。ところが、なんと前半15分までにあっという間の3点! ゴール裏は大騒ぎ。

 興梠、那須、森脇のケガで、先発は、李、武藤、高木、陽介、阿部、宇賀神、関根、槙野、永田、加賀、周作。

 李のトップはボールが収まらないことはわかっているのに、と思っていたが、そのせいか、序盤はスピーディなパス回しでゴールに迫った。李もはたいて裏、という動き。武藤、李、陽介、どのゴールもファインゴール。李も前を向いていればうまいし、強い。

 

    失点は軽かった。1点目は槙野がついているのに石津に打たれた。2点目は、永田がもたついて、奪われたボールから。永田もパスや持ち上がりにいいところを見せていただけに残念。森脇の代わりに出た加賀は、プレーはよかったと思うが、後半足をつった。いつも言っているが、年間を見通してのターンオーバーを、なぜミシャは考えないのか不思議だ。今日で2nd優勝、年間勝ち点一位を決めた広島は、今年、寿人はお約束のように60分で交代し、浅野の台頭を促しているのと対照的だ。ミシャの攻撃サッカーがプレッシャーのかかる一発勝負に弱いのは、デリケートなサッカーであると同時に、シーズン終盤の、こうしたレギュラー陣の疲弊、若手の伸びの不足によるのでは?

 

    後半は途中から高木に代えてズラタンを入れ、前線の起点を作ると、またパスが回り始めた。3−2からの青木のゴールは大きかった。彼の攻撃参加からのゴールは嬉しい。大宮復帰の噂があるが、残って欲しい。

 F東が負け、ガンバが勝ったために、11月28日(土)の埼スタでのCS準決勝は、ガンバ相手と決まった。正直、東京の方が良かったが、文句を言っても始まらない。勝って広島との決勝に進んでほしい。

 

 試合後は、まず社長の挨拶。CSへの抱負を語り、最終節セレモニーでの社長の挨拶に対して何年かぶりの拍手(苦笑)。

 その後、啓太の退団セレモニー。この時に現役引退を表明した。浦和一筋16年の思いを吐露したスピーチは感動的だった。言葉の選び方、間の取り方、明快な話しぶり、感極まっての涙……。

     北ゴール裏には、パジェロのユニフォーム旗に13番をあしらったものが出された。場内一周してゴール裏にやってきた啓太は、最後にコールリーダーのトラメガを借りて、サポにむかって一言、

    「お前ら、最高だーっ!」

 

 かっこよすぎる。

 彼の16年は、我が家のレッズサポ歴と重なっているので、いろいろな感情がこみ上げてきた。今日、一緒に見ていた仲間の中には、啓太が入団した時にはまだ幼かった子や、生まれていなかった子たちもいたので、なおさら。

 今後の啓太の活躍に期待したい。なんでもできそうだからね。楽しみだ。

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(M.H.)

 

追記

 この日のコレオは北のみ。2年前のナビ決勝に似て、むかって右下に今回は優勝シャーレ、左側にはエンブレム。ただ、一工夫あって、まず、シャーレだけが浮かびあがり、時間差でエンブレムができる。シャーレ部分にいた自分は、いつものように選手入場に合わせて上げたが、見るとメイン寄りの人たちが上げてないので、なぜ、と思っていた。あとで映像で確認したが、見事に時間差で上げている。切り替えのところに周知徹底するのは大変だったろうに、すばらしい。「優勝シャーレの行方は……浦和だ!」という感じ。ロッソ・ビアンコ・ネロの皆さん、ありがとう。