翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

天皇杯準々決勝 vs ヴィッセル神戸

 0ー3◯ (22' 興梠、25' 李、44' 宇賀神、12月26日(土)@長居スタジアム)

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  快勝だった。

 メンバーは、西川、槙野、那須('68→青木)、森脇、阿部、陽介、ウガ('68→ウメ)、関根、武藤('62→ズラタン)、李、興梠。

 あとでビデオ観戦。

    神戸のネルシーニョは相手チームに合わせて戦術を考える。この日も、うちに合わせて5−4−1の布陣。レアンドロのワントップ、トップ下に森岡、左に千真、右に石津、とメンバーを見ると脅威だったが、うちの選手の動きがよくて、ほとんど仕事をさせなかった。ワンタッチのパス交換、奪われると前からチャージ、それもアリバイ守備ではなく、きっちり取り切るまで頑張る。

 神戸はトーナメントの勝負を考えたのか、守備から入り、前半を無失点で乗り切って……というゲームプランだったのだろう、前から来ず、すぐに5−4−1の布陣にリトリート。ところが、うちのパス交換やフリーランニングが秀逸で、3点ともディフェンダーはいるのに、最後はシューターがキーパーと1対1になる形を作れた。3得点すべてがコンビネーションで崩したのがすばらしい。この日は興梠がトップだったこともあり、李も常に前を向いてのプレーで、良さが出た。ゴール、アシストと活躍。興梠の一点目も李の縦へのアシストだったが、興梠も落としたあとにすばらしいスプリントで裏へ抜けていて、コンディションがもどっていることがわかる。

 前半にイエロー2枚で10人となった神戸は、その後ハーフタイムまで4バックにしていたが、後半は再び5バックにもどし、5−3−1といってもいい布陣に。これでは失点は防げるが、得点できないだろう。裏一発でレアンドロや千真、石津を走らせる作戦だったと思うが、うちの守備がよく、キープしながら、しかも攻め、取られるとすぐにフォアチェック、ほんとうに理想的なゲーム運びだった。交代で入ったウメ、ズラ、青木も良かった。オフサイドで取り消された後半のズラタンの得点は、スローで再生するとオフサイドではない。だめ押しで4−0で勝ったといっていい。

 ネルシーニョの采配には首をかしげる。3−0の時点で、正月はブラジルに帰りたくなったのかも……。神戸の選手も後半の入りは笑顔。それじゃだめでしょ。ピッチ内に喝を入れるベテランがいないのが原因かな、とも思う。

 

 神戸には元浦和の選手が3人。徳重、相馬は先発。峻希は後半から。相馬は関根の対応に手一杯。峻希はユースの二種登録の選手に先発を奪われていたが、交替後はよかった。ペナの中まで2度ばかり侵入、阿部ちゃんに防がれたが、推進力は見せた。

 準決勝は29日。柏と。この日の内容が継続できれば勝てる!

(M.H.)

 

 追記

 それにしても、この日の先発を見ていると、湘南からとった遠藤はどのポジションに入るのだろう? 交代で使うのはもったいない。悪いけど、やっぱ、森脇のところかな。それとも、阿部を森脇のところにずらして、ケガがちの那須のポジションか? 本人はボランチでやりたいと言ってるらしいし。

 とにかく天皇杯は決勝に出て、ACL本戦出場を確定させ、いくら選手がいても足りないスケジュールをターンオーバーで乗り切り、どの大会もタイトルにからんでほしい。