翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

1st ステージ 第3節 HOME vs アビスパ福岡

 ◯2−0 (18', 51'  興梠、3月12日(土)14:00〜 @埼スタ)

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 所用で行けず。またもや電車の中でiPhone観戦。2勝1敗で勝ち点6。3連勝チームがなく、川崎についで2位に。広島、ガンバも勝ったり負けたりだ。

  メンバーは、西川、左槙野、右森脇、リベロに遠藤をもってきて攻守ともに安定した。ボランチは阿部、柏木(64→青木)、左関根、右梅崎、シャドーに武藤(84→駒井)、李(64→ズラタン)、ワントップに興梠。

 やはり、左槙野、右森脇がしっくりくる。ここ2戦、試してみたかったのだろうが、左森脇、リベロ槙野はもったいなかった。ウガが不調なのか、関根が左に。これがよかった。関根の安定した成長ぶりはたのもしい。

 井原アビスパはひさびさのJ1で気合い十分だったが、うちが圧倒的にボールを支配した。ウェリントンのワントップは強力で、ヘディングがポストを叩いたシーンもあったが、うちはうしろを2枚で回せたので、ジュビロの時のような窮屈さはなかった。森脇、槙野が高い位置をとれたし。ああ、アビスパで言えば、オリンピック代表の亀川のスピードが目立ったなあ。

 

 1点目は右サイドで生き生きとした森脇が、左足のロングキックで大きなサイドチェンジ、それをペナの左で関根がダイレの左足(すばらしい技術!)でていねいに折り返し、興梠が水輝の鼻先でさわってゴール。鮮やかだった。ゴール後、芝に突っ伏した水輝はさぞ悔しかっただろう。2点目はセットプレーのくずれだったか、速攻で左にいたウメからの左足マイナスのセンタリングをDFの手前中央で受けた興梠がトラップからあざやかな左足ボレー!

 基本、引いて守る1トップの相手に、個人の技術で上回っているのだから、こういう試合になる。シャドーの武藤、李もよかった。対して、ジュビロのように2トップでプレスに来て、ラインを高く保たれた時にミスが出るとやられるということ。この試合は勝つべくして勝った。

 

 遠藤のリベロはいいんじゃないだろうか。縦パスの鋭さが小気味好い。グラウンダーの速いパスがピンポイントで入る。また、空中戦ではウェリントンにはかなわないが、対面した時の守備はうまい。距離感よく、パスコース、ドリブルコースをふさぎ、寄せて、足を出す。

 

 次は水曜のアウェイ広州戦。こいつは厳しいぞ。

 それにしても、いつになったら埼スタに行けるんだか……。

(M.H.)

 

追記

 仙台でのベガルタ対鹿島の試合は復興記念試合。ダイジェストで見ただけだが、スタジアムの熱気と、ベガルタ選手の気合いがすごかった。1−0でのベガルタの勝利は、鹿島の猛攻に対して、体を投げ出し、寄せて、守りきったもの。拍手! あの年の震災後のベガルタの躍進を思い出す。気合いや根性で勝てたら世話ない、というけれど、スポーツでは時にそういうことが起きる。

 NATOのユーゴスラビア空爆直後のJリーグの試合でも、ストイコビッチや、うちのゼリコ・ペトロビッチら、旧ユーゴ勢がたしか3人くらいゴールを決めて、アンダーシャツの空爆反対のメッセージをテレビカメラにむかって見せたことを思い出す。

 スポーツは不思議な営みだ。