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翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

1st ステージ 第10節 AWAY vs ガンバ大阪(+スペイン vs チェコ)

 1−0 (6月15日(水)19:00〜 @吹田スタジアム)

 スタメンを代えたものの、リーグ戦はたしか5試合連続無得点。ドイツに移籍が濃厚のソラマメくんに、吹田でのおきみやげゴールを献上。

 先発は、西川、槙野、遠藤、加賀、阿部、柏木、右駒井、左関根、ズラタンの1トップに、石原、李の2シャドウ。加賀はリーグ戦初先発。悪くなかったと思う。スピードもあり、DFとしてのリーチもある。「ふつうの」DFらしいDFとしてはいい選手。

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 ユーロが始まり、見るつもりはなかったが、つい、スペイン vs チェコを見てしまった。で、またつらつら考えた。ああ、これがミシャの理想なんだろうな、と。

 

 スペインは70パーセント近くボールを保持して攻め続けた。0−0のドローに終わるかと思った終了間際、イニエスタのクロスから、ピケのヘディングゴールが生まれ、勝利した。

 ゴール前に密集して、ロシツキーまでもがペナの中でスライディングして守っているチェコを見ながら、ああ、浦和もいつもこういう守りに苦しんでるなあ、とスペインに同情していた。

    しかし、同じように見えるのはそこまでで、プレーの質、選手の質が段違い。パススピード、トラップ、状況判断、体の当て方、いなし方……。スペイン代表は、あきらめずに90分間、あの手この手で攻め続けた。サイド、中央、ワンタッチ、ドリブル、浮き球、アーリークロス、コーナーキック……。フリーランニングが試合終盤まで見られるのも浦和とは大きなちがい。うちのいい時は、やはりワンタッチとフリーランニングが噛み合った時だろう。スペインは、それがずっと噛み合っている感じだ。

 だって、ダビド・シルバ、イニエスタ、ブスケツ、セルヒオ・ラモス、ピケ……、そんなに欧州サッカーにくわしくない自分でも知ってるビッグネームばかり。おまけにGKはデ・ヘア(我が家ではキリンと言ってるが)、控えのGKはカシージャスだ!!

 それでも、勝ち点1で上等と割り切ったチェコをくずすのに87分かかった。やりきったスペインはすごい。

 

 たぶん、ミシャの夢はJリーグであれに近いことをやりたいのだろう。夢にむかって、少しずつ選手を集め、初年度の5バックベタ引き、サイドチェンジ禁止から始まり、今季は、フォアチェックからのショートカウンターを狙える試合もリーグ序盤はあった。しかし、スペインでさえ研究されて守られたら、ああいう試合になるのだ。浦和も、相手のJチームも、数段劣るが、Jのレベルなりに似たようなことができるはず、といえばそうかもしれない。が、本当にそうだろうか?

 4年かかってシーズンを通してできるようにならないのは、やはりまずいだろう。いや、その前の広島時代の6年をあわせれば、10年かけて優勝ができていないのだから、やっぱりなにかちがうんじゃないか。森保が巧みな選手起用と守備の強化ですぐに広島を優勝させたことを考えてほしい。

 サッカーは監督の権限が大きい。ポストミシャを考えても、もう、今年が潮時だろう。時おりミシャの夢につきあうのはいいが、限度がある。1試合、2試合いい試合を見せられても、年間のパフォーマンスが大事なんだから。

    そういう目で見ながら、でも、試合を楽しんで、応援しますよ。

(M.H.)