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翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

1st ステージ 第13節 HOME vs FC東京

 ◯3−2 ('66, '72 槙野、'78 李、6月22日(水)19:30〜 @埼スタ)

 0−2からの後半、12分間で3発の逆転劇。これがあるから、スタジアム通いはやめられない。埼スタでは久々のウイダイ。ただし、選手ぬき。

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  ACLグループリーグ突破の2チームによるミッドウィーク開催。それでも2万4千人が集まった。東京のユルネバのあと、浦和の威風堂々からの試合開始となったが、オーロラに映るうちの選手たちの表情は一様に硬かった。「笑うGK」西川の笑顔も、いつにもまして歪んで見える。

 案の定、前半は、丁寧に守ろうという意識が出ていたせいで、うしろで回すパスのスピードが遅く、タッチ数も増えて、東京の寄せからカウンターで2発、という悪循環におちいった。(あとで確かめると、いつもの形ではなく、槙野・遠藤・森脇の3バックがそのままDFをしていて、阿部がおりてくる形じゃなかったこともある。阿部ちゃんがひとつ上の位置にいたために、そこにつけようとしたボールをさらわれた。)李がヒーローインタビューで「0−2になって、今日は負けたと思ったサポーターの方、一人でもいましたか?!」と叫んだが、いや、みんな今日は負けだと思ったよ。帰ったやついたし……。

 東京は4−4−2のフォーメーションから、うちのサイドの上がりには、中盤のサイド、橋本や羽生がおりてきて5バック、時に6バックを形成して守った。前節、6秒ルールからゴールを奪われたとはいえ、反応のいいキーパーの秋元、代表クラスの森重、高橋秀人、米本を相手に、なかなか点が奪えない。途中で引っかけたボールをムリキに預け、ドリブル、また、ネーサン・バーンズが走るというわかりやすい攻めにも手こずった。ムリキは足元がうまかったね。バーンズもオーストラリア代表経験があるはず。

 

 半分あきらめながらも後半に入る。3点目かと思われたムリキのシュートをさわってコーナーにした周作のセーブがあった。58分の関根から駒井への交代も効いた。駒井の今のドリブルのキレはすごい。興梠の技ありセンタリングからの槙野のヘッドの1点目で、ガラリと雰囲気が変わる。みんな疲れているだろうに(先発はおなじみ、西川、槙野、遠藤、森脇、関根、宇賀神、柏木、阿部、興梠、武藤、李)、イーブンのボールにヘディングで競る回数が増え、動きに躍動感が生まれてくる。そう、結局、浦和には引いて守るタイプの選手は少ないんだから、体力と気力さえ充実していれば、前からのDFは性に合っているということなんだろう。この日は、気力で体力の低下を補った選手達に拍手。

 パスもワンタッチが増え、リズムがよくなると、逆に東京の出足が止まった。槙野の2点目が決まると、さらにスタジアムのボルテージが上がり、背もたれに体をあずけていた南スタンドのサポも身を乗りだす(って、おれのことか?)。阿部ちゃんの豪快ミドルがバーにあたり、李が胸シュートで決勝点。いや、こういう試合があるからやめられません。前節、広島に負けた時は、駒場のころは勝つ試合のほうが少なかったんだから、あのころにもどればいいだけさ、と思ったが、槙野のいうとおり、年間優勝はあきらめちゃいけない。

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 サポは現金なのだ。

 

 それにしても、すべてのスポーツはメンタルだが、11人、相手チームを合わせれば22人のメンタルが、試合展開とともにこれだけ変わっていくのだから不思議なものだ。いや、この日の試合はスタジアムの2万人のメンタルもどん底から、頂点へと変わっていくのが手に取るようにわかった。でも、こういう試合はそうそうない。ミシャのサッカーに、メンタル・フィジカルの充実は必須。成績の波を少なくするには、選手のコンディションの波を少なくする必要がある。それをチームマネージメントで達成するには、やはり、レギュラーの層を厚くすることだろう。

 中二日の神戸戦、ホームとはいえ、先発メンバーは考えてほしい。

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 興梠のリオ五輪、オーバーエージでの出場内定がクラブから発表された。正直、浦和にとっては痛い。最大5試合? この日も、槙野の2点はいずれも興梠のアシストだった。遠藤もいなくなる。が、二人のオリンピックでの活躍を願ってエールを送りたい。

(M.H.)