翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

1st ステージ 第17節 HOME vs ヴィッセル神戸

 ◯3−1 ('34、45+1' 興梠、85' 梅崎、6月25日(土)@埼スタ)

 1stステージ最終節、槙野の出場停止により那須が先発、神戸のFW3人は個の能力が高いので心配だったが、シュート5本に抑えて5連戦の最後を飾った。1st優勝は鹿島に。レッズは勝ち点6差で3位。来週にはすぐに2ndステージが始まる。さあ、ここからだ!

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  先発は西川、遠藤、那須、森脇。那須をセンター、森脇を左へもってきた。柏木、阿部、左・関根、右・駒井、興梠、李、武藤。東京戦でも見せたが、ボランチがおりてこずに、うしろ三枚で回す時間帯もあった。森脇の左は一度やってうまく行かなかったが、この日は無難にこなしただけでなく、1点目の起点にもなった。

 神戸は4−4−2。サイドバックは右が峻希、左が相馬。峻希も相馬も好きな選手なので、元気な姿が見られてうれしかった。守備時は中盤右ワイドの小林成豪が下がっての5バック、ワントップにレアンドロをおき、渡邉千真とペドロ・ジュニオールも下げて、5−4−1に。

 局面でのマッチアップでおもしろかったのは、関根対小林。小林は神戸ユースから大学へ行き、またもどってきた新人だが、スピードがある。結局、関根は一度も縦には抜ききれなかったのではないか? さらに、62分に小林に代わって入ってきた松村という若手もやはり足が速かった。それだけネルシーニョは関根を警戒していたということだろう。

 渡邉千真と遠藤航のマッチアップもおもしろかった。千真にボールが入ると、遠藤がすっとよせてふりむかせない。何度もこれをくりかえし、ほとんど仕事をさせなかった。

 

 1点目は森脇の裏への高速パスを、李がキーパーよりも先にヘディングで触って落とし、興梠がワンバウンドしたボールをヘッドで無人のゴールに。ああいうのを見ると、ミシャが森脇を使う理由がわかる。李も、今年はずっと好調を維持。

 2点目は右サイドで駒井がテクニックを見せて縦に出したパスを、またも李が中央へ入れ、興梠のファインゴール。宇賀神、槙野の左サイドだけではないところを駒井、李、で見せてくれた。

 3点目は削られた駒井に代わって入った梅崎が、FKからのパスを正面からミドルシュート。神戸DFがスライディングした時に上がった手にボールが当たって獲得したPKを、自ら蹴って左上に豪快に決めた。この日の朝、第2子長男が生まれたのを自ら祝うゴールとなった。あとからビデオで見ると、蹴る前の顔つきは気力がみなぎっている。

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 全体に疲れもあったろうが、気力で中二日を乗り切った。また、1点目は裏へのロングパスから、3点目はミドルシュートがきっかけとなっているところも明るい材料だ。槙野の累積があったとはいえ、那須の先発や、梅崎、青木の交代メンバーも躍動。今後、オリンピックでの遠藤、興梠の離脱をきっかけに、先発の層を厚くしてほしい。とにかく、今年はそこを見たい。

 

 

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 神戸は、前半、やや浦和を警戒しすぎた感があった。レアンドロ、ペドロ・ジュニオール、渡邉の3枚でプレッシャーをかけられたほうが、疲れのたまった浦和のDF陣にとってはいやだっだろう。神戸の1点は、後半開始早々、藤田のロングスローからガチャガチャしたあと、レアンドロの技ありゴールだった。

 それにしても、藤田のロングスローはすごい、横から見ると、途中でボールがホップするのだから。あれはCKと同じ力をもつ。あれだけのスローインをする選手は、今のJには藤田と、J2だが、岡山の片山くらいだろう。ちなみに片山は、うちの息子の高校の二つ後輩なので、いつも注目している。J1に上がってこないだろうか。

 

 さあ、土曜日には2ndステージがアウェイの福岡戦で始まる。

 Here we go!

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 この日配られた、和真とのコラボサングラスのちらし。周作の笑顔がいいね。

(M.H.)