翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

千葉茂樹さんと、やまねこのみなさんと

 土曜日、「はじめての海外文学」の棚をチェックしたあと、やまねこ翻訳クラブの皆さんから誘われた、翻訳者の千葉茂樹さんを交えたオフ会に参加してきました。

 千葉さんの訳す作品は、なんとなく自分の趣味と重なる部分があり、ずっと気になる存在だったのですが、ようやくお会いすることができました。

シャクルトンの大漂流

 

  今話題の『シャクルトンの大漂流』も千葉さんの翻訳です。

 

 

 わたしが千葉さんの訳本の中で一番好きなのは『ピーティ』。これは『スピリットベアにふれた島』を訳す前に、同じマイケルセンの作品なので読みました。電車の中で読んでいて、終点の池袋に着いた時にちょうど読み終わり、涙が止まらず、しばらく座席から立てなかったくらい感動しました。(しまった。この話をご本人にするのを忘れてた。)

ピーティ (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)

ピーティ (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)

 

  

『縞模様のパジャマの少年』も衝撃の作品でした。ラストまで数ページのところで結末がわかり、あとは読むのがつらくて、ちゃんと最後まで読んでいません。千葉さんからは原作者のジョン・ボインの話も聞けてよかった。

縞模様のパジャマの少年

縞模様のパジャマの少年

 

 

 

 お子さんの話や、編集者さんの話や、選書や翻訳の話や、楽しい話がたくさん聞けました。千葉さん、ありがとうございました。

 やまねこの皆さんともまた会えて、とても楽しいひと時でした。翻訳を通じて人の輪が広がっていくのはうれしい限りです。

 

 ぜひ、また!

 

(M.H.)