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翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

優しい選手たちで、けれん味なく。

【CS 2nd レグ、HOME vs 鹿島アントラーズ】
 1−2 (7' 興梠、12月3日(土)19:30〜 @埼玉スタジアム)
 2戦合計2−2、アウェイゴールにより敗退。

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「Jリーグから俺たちのシャーレを奪い返そうぜ」と、ゴール裏の段幕には書いてあった。そう、昨日の試合は、リーグのレギュレーションとの闘いだった。最後まで2ステージ制に反対していた我々浦和サポとしては、不本意なレギュレーションでも名実ともに優勝したかった。

 

    目の前で相手チームの優勝を何度見たんだろうか?   セレモニーの後の選手の場内一周に、「ご苦労さん、来年また」としか言えなかった。北ゴール裏もブーイングは小さかった。年間勝点一位の事実は頭ではちゃんとわかっている。最終節ではコレオで優勝シャーレを選手に贈ったのだ。

    長丁場のシーズンで史上最高勝点で一位をとったチームが、勝点で15も下のチームにシャーレをもっていかれたのは、やるせないとしか言いようがない。

 

    なかなか勝てなかった時代から見ているサポが多いせいか、なんだかんだ言って、浦和サポは選手に優しい。いや、優しくなった。そして、フロントも優しい選手をとってくる。いや、戦闘的な性格の選手が浦和を選ばないのかもしれない。

     昨日のPKのシーン。槙野のファウルを誘った若い鈴木優磨は、自分が蹴ると言って、なかなか譲らなかった。金崎もまったく譲らない。チームの決め事があったかどうかは知らないが、ああいうメンタリティの選手が鹿島には多い。正直、そのやりとりの後のPKはやりにくかろうから、外してくれるんじゃないかと思ったくらいだが、金崎はきっちり決めた。金崎だって若い。二人をなだめていた柴崎もまだ若い。

    この三人の他にも、今の鹿島には(いや、今に始まったことじゃないが)、小笠原をはじめ、曽ヶ端、西など、傍目に見てもふてぶてしい選手が何人もいる。高校選手権で三羽ガラスと言われた柴崎、宮市、小島で、うちに来たのは小島だった。愛媛で活躍はしているが、やはり大人しい選手だ。赤崎は浦和の練習にも参加したが、鹿島を選んだ。

    それがうらやましいわけじゃない。茫洋とした暢久は大好きな選手だったし、口数の多くない高木や青木も好きだ。足に行く汚いファウルは、浦和の選手たちにはやって欲しくない。不言実行の阿部がキャプテンをしているのもいいと思っている。

    事実、その優しい選手たちで年間勝点はトップに立ったのだから、そういうチームで強くなれないわけじゃない。優しくてコンビネーションのいい、そして冷静なチームになればいいじゃないか。

 

    かつて、犬飼さんは、「速く、激しく、けれん味なく」というスローガンを掲げたが、まさしく、変な「けれん味」は浦和のカルチャーではない。

    こういう選手たちで、来年はだれに文句を言われることもなく、勝点一位でシャーレを掲げてほしい。

(M.H.)