翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

やまねこ賞、受賞御礼

 一昨日、「やまねこ翻訳クラブ」の皆さんの投票による第19回やまねこ賞の発表があり、読み物部門の大賞に、拙訳『ペーパーボーイ』(ヴィンス・ヴォーター作、岩波書店)が選ばれました。やまねこの皆さん、ありがとうございました。

ペーパーボーイ (STAMP BOOKS)

 

 こちらに、今回のやまねこ賞の特集記事があります。(→ 月刊児童文学翻訳2016年12月号 )

 

  やまねこ翻訳クラブは、nifty のフォーラム時代から、もう20年も活動を続けているクラブで、わたしも時おり、やまねこさんのホームページにある、各国の児童書の受賞作品や、邦訳作品のリストなどを参照させていただいています。

 やまねこ賞は、気になりつつも、あまり縁がなさそうだと思っていたのですが、今回はみなさんに選んでいただき、とてもうれしく思います。『ペーパーボーイ』はもちこみ企画ですが、岩波書店編集部の須藤建さんが気に入ってくださったこと、丹地陽子さんのすばらしい装画にも恵まれたこと、いろいろなことが重なって、いい本になりました。また、出版後は自分の勉強会でもとりあげて、一層の愛着がわきました。

 これを機会に、さらに多くの読者に読んでもらえるとうれしいです。

 

 なお、絵本部門の大賞は、たまたまこのブログの記事が縁で、今年お目にかかることができた横山和江さん訳の『300年前から伝わるとびきりおいしいデザート』でした。横山さん、おめでとうございます。

300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート

 

 そして、やまねこ翻訳クラブが、今後とも、ますます発展しますように。

(M.H.)