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翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

図書館の風景

雑記

 今日はみぞれ模様の雨の中、調べ物用に本を物色しようと市立図書館へ行ってきました。ボランティアの方々が年中欠かさず生けてくださっている、踊り場のアルコーブの花は、次節柄、スイセンでした。

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 児童書コーナーにおいてある『日本児童文学』をぱらぱらとめくっていると、奥のコーナーから本を読む声が聞こえてきます。

 低い机にむかって座っているのは、紺色の体操服姿の小学生の男の子。3年生くらいでしょうか。少し離れていたのではっきりとはわかりませんが、机の上に立てて開いた少し大きめの本は、左側のページは全部挿絵でした。右側のページは物語が書いてあるようです。得意げに、ハキハキと、一定のペースで読んでいきます。もう夢中です。もしかしたら話の中身より、自分が文字を追ってぐいぐい読んでいけることが楽しくてしかたないのかもしれません。わたしにもそういう時期がありました。どんな内容でもいいんです。文字を追っていけること自体が楽しい。牛乳パックの成分表だって読めちゃいます。

 同じ机ですが、椅子二つ(この距離感が絶妙でした)はなれたところに座っている大人の女性。お母さんでしょうね。何も言わず、ただじっと子どもの横顔を見て、耳を傾けています。雨の木曜日、外遊びもできないし、買い物の前に図書館に連れてきたのでしょうか。ただ、じっと見守っています。いいお母さんだなあ、と思いました。もしかしたら、毎週のようにつれてきているのかもしれません。

 

 

 

 

 わたしが借りてきた本はこれ。ここのところニュースを見ていると、「人類は反省したはずだよな。そうだろ?」と大声で言いたくなります。

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(M.H.)