昨日、やまねこ翻訳クラブの皆さんからのお誘いで、拙訳『ペーパーボーイ』を課題本にした読書会に出席してきました。
左側に写っているお菓子は、物語に登場する「ピーカンナッツ入りプラリーヌ」。会員の方がわざわざレシピを調べ、ピーカンナッツを買って、作ってきてくださいました。ごちそうさまでした。すごく甘いお菓子ですが、おいしかった。
自分の訳した本についての読書会に出るのは初めてでしたが、皆さん、登場人物一人一人に、それぞれの抱いた感想を熱く語ってくださって、訳者としてとてもうれしかったです。おおよそ、スピロさん推しの方と、マーム推しの方に二分されていたように思います。そうですねえ、この二人はとても個性的な登場人物ですね。
本の中にしか存在しない登場人物たちが、読者の頭の中に立ち現われて動き、言葉を発する。そして、それが読者の心に残る、というのは、まさに物語のもつ力です。この不思議なプロセスに、わたしの訳文が介在していると思うと、ほんとうに訳者冥利に尽きます。
やまねこ翻訳クラブのみなさん、貴重な機会をありがとうございました。
次の仕事にむかう元気をもらいました。
(M.H.)