なにが重くなったかというと、一語一語が……。
ページ数にして残り10パーセントを切ったとたん、翻訳速度が急低下。物語が明らかにエンディングにむかって舵を切り、言葉がここまでの90パーセントを背負った言葉になりはじめたからなのだと思います。
こんなブログを書いているくらいなら、ちゃんと翻訳しろ、と言われそうですが、焦ると作者の言いたいことをはずしてしまいそうで、腹を決めてゆっくりやっています。
たぶん、文章には物語を進めるための文章と、終わらせるための文章があって、もちろん、同じ重みをもっているはずなのですが、いや、どう考えたって、「終わりよければすべてよし」なのです。
まあ、天気のいいゴールデンウィークなので、「訳文を寝かせる」と称して、ちょっとお出かけしたりするわけですが……。
(M.H.)