翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

堀レッズ、初勝利!

 Jリーグ第21節、AWAY vs ヴァンフォーレ甲府(DAZN観戦)

 0−1◯ (19’ 柏木)

 前節は、ミシャ解任後初の試合、しかも埼玉ダービーといういやな巡り合わせで、ミスによる失点で引き分け。ほろ苦い再スタートだった堀レッズ。昨日も、楽勝ではなかったが、粘り強く守り、久々の無失点勝利だった。

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(関根を送り出す横断幕)

 前節の大宮戦でも見えたが、相手DFライン裏への放り込みを意図的に多くし、たとえゴールにつながらなくても、裏一本でねらうボールが増えた。後半は暑さと甲府の攻勢で、守備に徹して跳ね返し続けた。無闇に全員が上がってカウンターを食らう、というリスクを減らしている。堀監督になっての修正がよく見えた試合だった。フォーメーションはミシャを踏襲しているのだが、これも、どこまでこのままでやるのか興味深い。

 ゴールは柏木の技ありループ。1点しかとれなかったのは課題だが、やることがはっきりし、また、守備で跳ね返す快感と、そのためのよりよい準備ができていたDF陣は評価できる。大宮戦に続き、左には菊池を使ったし、また、昨日は柏木に交代して矢島を使うなど、堀監督の、選手にチャンスと休養を与えるマネージメントは、ミシャのあとだけに新鮮に映る。ある意味、普通のチームになってしまうかもしれないが、まだ特殊なフォーメーションによる攻撃サッカーの片鱗はあって、これからの変化が楽しみだ。

 

  上の写真の断幕にある通り、この日は関根のラストマッチ。右サイドでがんばったが、トイメンの甲府・阿部もがんばり、なかなか突破できなかった。でも、ドイツ2部なら、関根のスピードでスタジアムを湧かせられるんじゃないだろうか。元気に続いて埼玉出身・生え抜きの移籍。気持ちの見える選手が、また一人いなくなってしまう。残念だが、活躍を期待したい。

   でも昨日は、左の菊池が再三スピードに乗ったドリブルを見せていたし、DF陣も必死、阿部ちゃんはまた額を切っての流血後も、包帯グルグル頭で、終盤の甲府の攻撃を跳ね返し続けた。終盤、柏木に代えて、そのままのポジションに矢島を入れたのはよかった。矢島のモチベーションは、ミシャの下ではかなり下がっていたはずで、移籍するんじゃないかと心配していた。これで生え抜きの選手を引き続き応援できるというものだ。

 

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 関根、暴れてこいよ!

 

(M.H.)