翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

民主主義の話 ──『MARCH 2』

『MARCH 2』読みました。「アメリカの黒人たちによる公民権運動を描いた」コミックの翻訳版です。どうしても、こういう紹介になってしまうのですが、でも結局、これは、民主主義を自分たちで主張し、守った人たちを描いた作品で、「民主主義の話」なのだと思います。

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 今の国会論戦(論戦になっていない)を見ていると、日本の民主主義は、ほんとうに危機的な状況にあると感じます。このタイミングで『MARCH』のシリーズが日本で翻訳出版されるのは、とても意義のあることです。

 

 繰り返しますが、アメリカの黒人の話、という括り方は一面的で、これは「民主主義の話」なのです。

 

 おかげさまで、各地の書店で、『MARCH』の横に、拙訳『ハーレムの闘う本屋』をならべてくださっています。少し闘い方がちがいますが、黒人専門書店を一から作った男の話。写真・イラスト満載です。あ、これは、たぶん、「本屋の話」です。

 こちらも、ぜひ!

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(M.H.)