翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

JBBYセミナーのお知らせ

 JBBY(日本国際児童図書評議会)主催のセミナーをお手伝いすることになりました。「新・編集者講座 特別編」が二回あります。

 1回目は6月27日(水)「国際アンデルセン賞の審査から見えてきたこと」というタイトルで、アンデルセン賞の国際審査員を務められた土居安子さんのお話があります。

 2回目は7月11日(水)「面白い本を探せ! ──英語圏、ドイツ、スペイン語圏の子どもの本から──」というお題で、さくまゆみこさん、宇野和美さん、若松宣子さんとわたし原田の四人で、こんな本を訳したい、こんな作家がおもしろい、今注目のトレンドは、といった話をします。

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 自分の訳した本は、もちこみ企画と依頼された作品が、たぶん半分ずつくらいで、もちこみの打率はまずまず悪くないと思います。『古王国記』や『ハーレムの闘う本屋』、『ペーパーボーイ』はもちこみですし、今、翻訳している本も二冊はもちこみです。

 ということは、編集者さんが知らなかった、あるいは、検討していなかった作品がたくさんある証拠でもあります。それでもやはり、エージェントさんから出版社への売れ筋(と思われる本)の紹介は太いパイプでしょう。

 わたしも、網羅的に英語圏の本をカバーしているわけではなく、どちらかというと、隙間ねらいや落ち穂拾いをしている感は否めませんが、登壇者のみなさんとお話していく中で、わたし自身もなにかヒントがもらえれば、と思っています。

 

 編集サイド、翻訳者サイドが、ウィンウィンの関係になるような話になるといいんですけどね。結局、講座のタイトルにあるように、「おもしろい本を探せ!」なんですが、「おもしろい」ってなに? ということもあるし、とにかく、いろいろな糸口が見えることを願っています。

 

 新編集者講座、と銘打っていますが、一般の方も参加できますので、ぜひ! 

 

 

 申し込み、その他くわしい情報はJBBYのサイトを参照願います。

【 http://jbby.org/news/#post-693   】

 

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(M.H.)