昨日で塾の夏期講習が終了。帰り際に、以前同じ塾で講師をしていたお二人と飲み会。刺激的すぎる二人の話に、元気をもらってきました。
(リビングから見た今日の花火。いい感じ。)
お一人は映画のプロデューサーさんです。あ、以前、このブログで紹介した、『あん』でカンヌに行った渡邉氏です。(昨日はごちそうさまでした。) 現在、中国で映画を撮影中。くわしくは書けませんが、まあいろいろスケールが大きい。中国は人口が10倍だからなあ。映画も本も、日本の10倍売れる計算。うーん、日本の翻訳者はつらい……。
もうお一人は、東京外大の後輩にあたる方ですが、まあ、バイタリティあふれる女性で、なにしろ、高校時代にはイスラエルのキブツへ行き、大学時代にはインドを一人旅、専攻はヒンディー(あれ、ウルドゥーだっけ?)ですが、ご主人の仕事でモスクワに駐在していたので、ロシア語も堪能、近頃始めたバラライカ(!)の演奏の関係で、なんと、ロシアのバラライカ楽団を日本に呼んでコンサートまで開いてしまったとのこと。(Aさん、いつもわたしの訳本を読んでいただいて、ありがとう。)
お二人とも、会うたびにその行動力にただただ驚くばかりです。
あのね、翻訳者同士が会ってお茶(お酒)飲んでると、「お付き合いのない出版社にレジュメをもちこむのはドキドキするよねえ」とか言ったりしますし、自分もそういうところがいつまでたっても抜けませんが、「はあ〜、なに言ってんの?」って感じになります。
そう、なに言ってんの?
昨晩の渡邉氏の名言。(iPhoneにメモってきた。はは。)
「映画関係者は、たいてい、次のどれか、もしくはすべてである。
1. 真心あふれる詐欺師。
2. 超能力を信じない超能力者。
3. 勤勉なギャンブラー。」
解説は野暮なので、やめときます。
花火から目を転じると、明日満月になる月が煌々と……。
そうだな、翻訳者はたいてい、3番の「勤勉なギャンブラー」かな。相当、負けがこんでますけどね。
花火か月か、と言われれば、ま、月でしょ。
(M.H.)