翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

横のものを縦に

 翻訳中の作品。横書きを予想して原稿を作ってきましたが、最終的に縦書きになる、ということで、「レイアウト」を開いて、ポチッ、と。

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 画面では横書きでしか見られなかったワープロ時代から考えると、夢のように簡単!

 

 そういえば、今まで絵本以外で横書きの本を作ったことはないような気がします。たぶん、ない。当該作品はノンフィクションなので、写真も入るし、なんか横書きのままが似合っている気がしていて、ちょっと残念なのですが、ふしぎなことに、縦書きにすると、なんか物語感(?)が増して、作品の中に引き込まれるような気がします。

 小説は縦書き、という刷り込みですかね。そんなことを言ったら、新聞だって縦書きなんですが、やっぱり、ページが段組なしで縦書きで埋まっていると、なんか脳みそが小説モード、お話モードに切り替わるような気がします。

 読者もそう感じてくれるといいなあ。

 

 年号など、算用数字にしていたものを、しこしこと漢数字に直したり、そういう作業はあるのですが、いい緊張感で読み直しができています。そう、自分の訳文は、疲れてくると、だらーっとながめちゃいますからね。

 

 で、誤変換、見つけました。やたっ!

 正しい漢字、わかりますか?

 

 「無味感想」 「キリスト京都」

 

 

 え? 右のやつ、ちょっとひどくないですか?

 

(M.H.)