翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

ニヤニヤが止まらない

 先週、金曜日は絵本の打ち合わせでした。

 編集者さんと、ああでもない、こうでもない、と一時間あまり。原書のアメリカ版、イギリス版、翻訳されたフランス語版、ドイツ語版、どれもちょっとずつ製本がちがったり、色味がちがったり、紙がちがったり……。

 がんばってるなあ、外国にいる翻訳者仲間や出版社仲間も。

 

 それにしても、こういう打ち合わせは楽しくてしかたない!

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(なにを見上げているかは、お楽しみ!)

   絵やフォントの話になると、好みの違いから、理詰めにならない部分もあるのだけれど、やっぱり、それを一生懸命言葉で説明しようとするわけで、そこがもどかしくもあり、面白くもあり。

 

 

 そして土曜日は、別の本の、挿絵入りのゲラが届きました。

 不思議なことに、ゲラになったテキストは、挿絵とならんでレイアウトされると、まったく別物に見えます。そのせいかどうか、読み直すとあっちこっちに修正点が……。

 それにしても、この本、ゲラのチェックがなんて楽しいんだろう。

 

 やっぱり、絵の力なんでしょう。読者となる子どもたちにとっては、挿絵はとっても大切。子どものころ、絵本や本の挿絵は何度でも飽きずに見ていた記憶があるし、その中には今でもはっきり思い出せる絵があります。たぶん、頭の中でデフォルメされているとは思うけれど……。挿絵だけ、何度も見返してたよなあ。

 

 ああ、なんて楽しい仕事なんだ。

 

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(M.H.)