翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

第30回読書感想画コンクール

 先週の金曜日、毎日新聞社主催の第30回読書感想画コンクールの授賞式がありました。拙訳『ヒトラーと暮らした少年』が中学校の部の課題図書になっていたので、表彰式の案内をもらっていたのですが、残念ながら、仕事があって出席できませんでした。

 受賞されたみなさん、おめでとうございます。

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 『ヒトラー……』は、上の写真にあるような、船津真琴さんの目に鮮やかなカバーイラストがあるのに、この作品でいったいどんな感想画を描く人がいるんだろう、と思っていました。なので、ぜひ出席したかったのですが、残念でした。

 コンクールのサイトから、その絵が見られますので、リンクをはっておきますね。

【 読書感想画中央コンクール入賞作品   】

 八千代市の中学生、嶋田さんの作品です。本の表紙とはまったくちがう、青を基調とした絵で、抽象的な絵となっています。嶋田さん、お会いしたかったのですが、残念でした。

 

 文部大臣賞、小学校低学年の部は、横山和江さん訳『フランクリンの空飛ぶ本屋さん』、小学校高学年の部は、西本かおるさん訳『救助犬エリーの物語』の感想画が受賞しました。

 翻訳作品を読んで絵を描いてくれること、とてもうれしいです。原作があって、翻訳があって、それを読んで絵が生まれて、そう考えると、なんかすごくないですか。

 横山さん、西本さんにもお会いしたかったのですが、また、どこかで。どちらの絵も、このサイトから見られます。

www.dokusyokansoubun.jp

 

 

 そういえば、やはり課題図書になっていた『キツネのパックス、愛をさがして』の原作者のサイン入りの原書がうちにあるのですが、欲しい方がいらっしゃればおゆずりしますので、このブログのメアドあて連絡ください。(★2月26日、希望者の方から連絡がありました。ありがとうございます★)

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 これから出るわたしの訳本二冊は、どちらも挿絵入りですが、挿絵を模写するのもよし、挿絵のない本を読んで絵を描くのもよし、読者のみなさんには、ぜひ想像力をふくらませ、テキストを映像化してほしいものです。

 あ、そういう訳文にしなきゃだめってことですね。がんばります。

 

(M.H.)