翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

第5回日本翻訳大賞決定!

 決まりましたね。今年も読んでいませんが(苦笑)、おめでとうございます!! 

ガルヴェイアスの犬 (新潮クレスト・ブックス) JR

 

 寄付でなりたっている賞なので、みなさん、運営費寄付込みのチケットを買って、4月27日の授賞式に行きましょう! 

  【 第五回日本翻訳大賞 受賞作決定 
   besttranslationaward.wordpress.com

 

 児童書・ヤングアダルトでは、三辺さんの訳された『エヴリデイ』が二次選考に残りました。読者投票ではけっこう票を集めていたと思うんですけどねえ。

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 最初は読者の投票で始まりますから、もっと読みやすい、というか、エンタメよりのものがたくさん入ってもおかしくないのにな、と思うのですが、選考が進んで行くと、純文学系のもの、英語圏以外のもの、大部のもの、などが選ばれていくので、読者の文学嗜好の多様性や深さを感じ、捨てたもんじゃない、というか、外国文学を愛する人の力を毎年感じます。

『JR』は書店で見て、その厚さにビビりました。940ページ、8000円超です。去年の『人形』(1248ページ、6000円超)にも驚きましたが、こういう本が大賞とるんだもの、書いた人、訳した人、読んだ人、選んだ人、みんなすごいなあと思います。

 

 

  今まで授賞式は全部行っているので、今年も行くつもり。申しこみました。毎年、とても楽しいイベントで、翻訳愛というか、文学愛というか、そういうものに満ち満ちた空間になり、また一年がんばるぞ、と思うので、自分にエネルギーをチャージする場になっています。みなさんもぜひ!

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(M.H.)