翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

上野の森親子ブックフェスタ、今日まで!

 今日5月5日も好天に恵まれています。ブックフェスタ最終日です。

 JBBYの翻訳者による販売テントは、昨日でおしまいですが、出版社のみなさんは今日も販売を続けていますので、お近くの方は上野公園へお越しください。

 

 写真は昨日のJBBYテント開店前。このあと、目の前でびっくりするくらい本が売れていくのを見て、去年も思いましたが、まだまだ捨てたものじゃありません。

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 楽しいのは、買いに来てくださった方とおしゃべりできること。とくに、ふだん、なかなか聞けない子どもたちの声がじかに聞けるのはほんとうに楽しい。本の好きな子はまだまだいるんだよなあ、と実感。お客さんがいない時は一緒に販売した翻訳者の方とおしゃべりできるのも最高でした。

 おおつかのりこさん、ならべてある本をあれもこれも読んでいらっしゃって、お客さんに説明できるのがすごい。わたしは自分の訳書以外はぜんぜん説明できず、もうしわけなかったです。そう考えると書店員さんって大変だろうなあ、すごいなあ、と。

 

 ブックリストに載せてもらっている『オオカミを森へ』は、積んであった五冊がすぐに売れ、小峰書店さんのテントからもってきた補充分もほとんど売れてびっくりです。表紙の力かなあ。『ブライアーヒルの秘密の馬』も、リスト外ですが、やはり小峰さんからもってきて売ったら、全部売れてしまいました。『夜のあいだに』は、3日にゴブリン書房さんのテントで、もちこんだ10冊中9冊が売れていて、昨日は残りの1冊も売れてしまいました。 こんなに売れるんだったら、毎日テントで訳書を売りたい! と思った原田でした(笑)。

 

 翻訳おみくじの企画も、みなさん喜んでくださいました。訳書の好きなフレーズをおみくじにしたものですが、わたしが選んだフレーズは以下の通り。

 

「物語には革命を起こす力がある」(『オオカミを森へ』)

「大人たちは、だまっていろ、用心しろ、と言うけれど、わたしたち子どもにも、自分が暮らしたい世界を求めて闘う権利はある」(『オオカミを森へ』)

「ssss…大人は子どもを、ssss…人間だと思っていますか?」(『ペーパーボーイ』)

「終わりのない本があればいいのに。近づいて手にとると中はまた新しいお話」(『ペーパーボーイ』)

 

 

 

 テントをのぞいてくれた方、遊びにきてくれた方、みなさん、ありがとうございました。来年も継続できますように。

 

   あ、今日もブックフェスタはやってますからね。ぜひ!

 

(M.H.)