翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

ある方のツイートで部屋がきれいになった話。

 わらしべ長者みたいな話ですが、昨日、ガース・二クス氏が、「古王国記」日本版の書影を投稿したある方のツイートをリツイートして、「日本語版の装丁、特に文庫版はいい!」とつぶやきました。

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 こんな風にね。そう、各巻上下で全6巻なのですよ。石橋優美子さんのイラストがすばらしいのです。これ、横につなげると1枚の絵になるのですよ。

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  で、「訳者としてもうれしい」と返したら、二クス氏が、「翻訳ありがとう。ところで、続編の、"Clariel" と "Goldenhand" はどうなったんだ?」との追及が……。

「いや、版元がファンタジーやめちゃったんで……」と返事をしたら、「ああ、そうだった。忘れてた……」なんてやりとりがあって、ああ、二クスさんとツイッターでやりとりできてよかったなあ、と思っていました。

 

 そしたら、投稿元の「バネッサ」さんから、「日本語版の新品もってません?」と問い合わせが。「書斎をしらべてみる。ハードカバー? それとも、文庫?」「どっちでも。両方でも」「わかった。どこに住んでるの?」「日本です」

 なんてやりとりがあったのが昨日。今朝、書斎("study"とバネッサさんには言ったものの、ただの四畳半ですが)を整理。いやあ、本と原稿で汚い、汚い。で、ちょっと、いや、自分としてはだいぶ、部屋がきれいになった、という話。

 

 ところが、肝心の「古王国記」の新品は、自分用のハードカバーの3冊化粧箱入(というのがあるんですよ!)しかない。文庫があるはずなのだが、見つからない……。うーん、どこへやったんだろう。とりあえず、バネッサさんには、「ごめん。自分用のしかない。アマゾンで古本の状態いいやつさがしてみて」というお返事を。(じつは、2万円とかいう値がついてるんですが、これはちょっと高すぎると思います。)

 バネッサさん、日本語勉強中らしいです。日本語で「古王国記」読みたい、とのこと。ありがとうございます。勉強がんばってください。

 

 

 というわけで、前回整理した時に捨てられなかったペーパーバックを捨てました。

 

 パトリシア・コーンウェル、こんなに読んでいたとはびっくり。よく覚えてない。面白かったということだけ。

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 ケン・フォレット、フレデリック・フォーサイスも面白いよねえ。中身、忘れてるけど。

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 ブレット・イーストン・エリスの『レス・ザン・ゼロ』もある。読んだのかどうか疑わしいです。

 

 

 というわけで、部屋が少しきれいになりました。

 ありがとう、バネッサさん、二クスさん。

 

(M.H.)