翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

絵本といけばな2

 柏にある子どもの本の店、「ハックルベリー・ブックス」の奥山さんから写真を送っていただきました。拙訳『夜のあいだに』をアレンジしてくださいました。ありがとうございます。

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 この書店でひらかれている、絵本いけばな講座の作品です。絵本をモチーフにいけばなと絵本を合わせて作品にするアートです。

 どんな人が作ってくださったのでしょうか。表紙のフクロウのトピアリーによく似た鉢植えの木に、ピンク色の花を二つ。絵本では真っ黒い穴のようなフクロウの目ですが、こちらはぱっちりですね。じーっと見ていると、フクロウに見えてきます。

 絵本の絵から、少年が見上げるほどのトピアリーを想像し、そこから、また、こうして鉢植えの木へとつながっていきます。植物って、けっこう、大きくても小さくても造形が同じだったりするので、想像が膨らみます。絵本の見方が自由になれて、こういうのいいですねえ。

 

 以前、『星の使者』でいけばなアートを作ってくださった方がいて、その時の記事がこちらです。これは造形ではなく、色彩の連想といえばいいのでしょうか。すばらしいです。

haradamasaru.hatenablog.com

 

「ハックルベリー・ブックス」のホームページはこちら。

【 http://www.huckleberrybooks.jp 】

 店長の奥山さんは子どもの本に詳しいので、なんでもきいてみてください。

 あ、それから、お店にフクロウのフーちゃんがいる時もあります。かわいいです。

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 そういえば、『夜のあいだに』は厚生労働省から、社会保障審議会児童福祉文化財(長っ)に選定されました。

 たくさんの人に届きますように。

(M.H.)