翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

御礼、寒川町人権講座「他者へのまなざし」

 今日は寒川町民センターでの人権講座でお話ししてきました。参加してくださったみなさん、主催の寒川町民センターのみなさん、ありがとうございました。

 コロナの影響で2月の予定が延期されたにもかかわらず、再度申し込んでいただいた方もいらっしゃって、話しがいがありました。

f:id:haradamasaru:20210612220420j:plain

続きを読む

『ぼくは川のように話す』(新刊予告)

 訳本の新刊予告です!

『ぼくは川のように話す』(ジョーダン・スコット文、シドニー・スミス絵、拙訳、偕成社)、7月14日発売。文を書いているのは、カナダの詩人ジョーダン・スコット。彼の吃音者としての子どものころの経験を詩に綴ったものに、もう、天才としか言いようのない、やはりカナダの画家、シドニー・スミスが絵をつけています。

f:id:haradamasaru:20210609154235j:plain

続きを読む

『Summer of 85』

 5月2日の記事で、『おれの墓で踊れ』を映画化した『Summer of 85』のことをご紹介しましたが、なんと、あのあと、この映画の劇場用パンフレットに原作との対比を書いてくれないか、という依頼がありました。

 もちろん、書きますとも! ということで、『おれの墓で踊れ』を読みなおし、試写用の映像を観させてもらいました。

f:id:haradamasaru:20210502081029j:plain

続きを読む

"The Barnabus Project" カナダ総督賞受賞!

 コロナの影響もあっておくれていた、2020年度のカナダ総督賞の発表がありました。絵本部門の受賞作は、こちら。ファン兄弟(今回は兄弟三人の合作です)の "The Barnabus Project" です! パチパチパチパチ!! ただいま、鋭意翻訳中。今しばらくお待ちを! 

 かわいいでしょ。それにしても、ファン兄弟の画力はすごいですねえ。この光の当たり具合の表現。写真とってて、ほんとの光かと思っちゃいました。

f:id:haradamasaru:20210602001636j:plain

ggbooks.ca

続きを読む

翻訳大賞、訳者インタビュー

 昨日、TBSラジオのアフター6ジャンクションで、第7回翻訳大賞受賞者、細井直子さん(『失われたいくつかの物の目録』)と中原尚哉さん(『マーダーボット・ダイアリー』)のインタビューが放送されました。聞き手は柴田元幸さん。必聴です。例によってお二人による朗読もあります。以下のリンクから、一週間以内であれば視聴可能。おもしろい。

radiko.jp

 

 毎年、翻訳大賞のイベントでテンションを上げ、自分に活を入れてるところがありますが、ちょっと、お話のレベルが高くて……。

 あ、ほんとに「弊機」だ!

f:id:haradamasaru:20210526135647j:plain

 

 とかやってるうちに、なんの気なしに見たファイルの中に、この月末締め切りの原稿依頼書がありました。やばい……。がんばります。

 

(M.H.)

 

第七回日本翻訳大賞 受賞作決定!

 5月18日に、第七回日本翻訳大賞の受賞作が決定、発表されました!

『失われたいくつかの物の目録』(ユーディット・シャランスキー作、細井直子訳、河出書房新社)と、『マーダーボット・ダイアリー 上・下』(マーサ・ウェルズ作、中原尚哉訳、東京創元社)です。

f:id:haradamasaru:20180117224514j:plain

→  【 第七回日本翻訳大賞 受賞作決定 

besttranslationaward.wordpress.com

続きを読む

文芸翻訳ブッククラブ

 昨日は、文芸翻訳ブッククラブで、拙訳『兄の名は、ジェシカ』を課題図書として、zoomでの読書会があり、訳者としてお招きいただきました。とても楽しい時間を過ごすことができ、主催者の北村みちよさん、山川早霧さんはじめ、参加者のみなさん、ありがとうございました。

f:id:haradamasaru:20210516224510j:plain

続きを読む

入管難民法の改悪、五輪開催(ほか、いろいろ)に反対します。

 コロナでいろいろ大変な時に、自公政権のやろうとしていることは、民主的・大局的判断にことごとく反していて、あきれるばかりだが、あきれてばかりではいけないので少しは意見表明をしておかなければと思います。

(1)まず、入国管理法の難民に関する扱いをさらにきびしくする法改悪には断固反対です。そもそも、国際化した今の世界で、宗教や思想信条によって国を追われた人を、他国が共同で受け入れようとしなければ、その人は命を失うわけです。難民である厳格な証明を本人に求めるのは無理な話で、そんなことができるのなら難民になっていないだろう。少し乱暴に言えば、数パーセントの便乗的な人々の入国があったとしても、国際的な難民の引き受け枠の一部を担うことは、人道的にはもちろんのこと、広く長い目で見れば日本の国益にもなることは明らかです。

f:id:haradamasaru:20210507173146j:plain

(写真は4月25日、埼玉スタジアムにて。)

続きを読む