行ってきました、世田谷文学館。いや〜、楽しかった! みなさんもぜひ!
続きを読むカナダの絵本作家特集@「月刊 MOE」5月号
「月刊 MOE」5月号の「気になるカナダの絵本作家たち」という特集で、わたしが訳した『夜のあいだに』『バーナバスのだいだっそう』(ファン・ブラザーズ作・絵)、『ぼくは川のように話す』(ジョーダン・スコット文、シドニー・スミス絵)もとりあげていただきました。
表紙でおわかりのとおり、メインの特集はヨシタケシンスケさん。アイデアスケッチや制作過程なども詳細に。4月9日(土)から世田谷文学館で開催される展覧会の案内も。この人の絵はおもしろいですね。あ、あるある、こういうこと、って感じ。
続きを読む写真展 「ST KILDA」へ行ってきました!
丸の内のFUJIFILM Imaging Plasa Gallery で開催されている、加藤秀さんの写真展、「ST KILDA」に行ってきました。
『セント・キルダの子』を翻訳した関係で、加藤さんから写真展のご案内をいただいていたのです。イギリス、スコットランドの北西の海上に浮かぶ群島。きびしい自然の中で、かつては人が暮らしていたのですが、今は残されたソーエイ種の羊たちと海鳥だけが暮らす、世界遺産の島々です。
すばらしい写真展です。東京駅からすぐ。入場無料で予約も必要ありません。4月4日まで。関東のかたはぜひ! 4月27日から5月16日までは、大阪でも開かれます。上の写真は今回の写真展で展示されている写真をふくむ写真集。セント・キルダ諸島に関する資料も載ってます。
続きを読む「おすすめ!世界の子どもの本」@YouTube
国際子どもの本の日=アンデルセンの誕生日(4月2日)に合わせて、JBBY(日本国際児童図書評議会)のイベントがあれこれ開催されていますが、ご案内をぐずぐずしているうちに、どんどん終わってしまいました。すみません。
でも、2月7日の記事でご紹介した「おすすめ!世界の子どもの本2021」に掲載された本を、訳者自身が紹介する動画のYouTube配信が4月2日まで無料で視聴できます。
原田は、『コピーボーイ』、『兄の名は、ジェシカ』、『ブライアン・スティーヴンソン』の紹介をしています。各翻訳者の紹介のあと、JBBYのメンバーでのオフトークがおもしろいですよ。よろしかったらご視聴、チャンネル登録をお願いします!
どうぞよろしく!
(M.H.)
第5回ブックハウスカフェ大賞、賞状がとどきました!
先日お知らせした、第5回ブックハウスカフェ大賞、金賞の賞状がとどきました。「ブックハウスカフェ」のスタッフのみなさん、ありがとうございます!
スタッフのみなさんによる選評(いわく、スタッフ放談)の模様は、下のインスタライブから見られます。みなさん、熱い!
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こちらの賞、じつは正賞は「スタッフの熱い気持ち」、副賞が、なんと「1年間フェア、そして、本をていねいに、できればたくさんの方へ手渡し(販売)に努めること」。
こんなうれしい正賞・副賞、ほかに知りません。ありがとうございます。そして、どうぞよろしく!!
「ブックハウスカフェ」さんは、神田神保町交差点からすぐのところにあります。食事や喫茶もできるし、イベント会場もあるし、つい長居したくなる空間。上にリンクを貼ったインスタライブでもわかるように、今回の受賞作の棚ができてます。
ちょっと思い出を。
「ブックハウスカフェ」は、とても立派な外観の建物で、二階は洋書をあつかっている北沢書店さん。じつは、昔は一階も北沢書店さんで、水道橋に勤め先があった原田は、時おり、北沢書店で洋書を注文してました。重厚な店構えと棚いっぱいの分厚い書籍の背表紙に囲まれて、ISBNを調べる大辞典みたいなカタログをくり、コーミアとかウェストールみたいな児童書を頼む伝票を書いてお店の方に差し出してました。北沢書店は専門書を中心に扱っていたはずで、そんな本を注文する客はめずらしかったみたいで、ちょっとけげんな顔をされましたが、「だいじょうぶですよ」とやさしく対応していただいたことをおぼえています。
今は洋書の古書が中心のようですし、また、インテリアとしての洋書、というビジネスも展開されているみたい。ブックハウスカフェさん入って右手の螺旋階段をのぼり、二階にあります。のぞいてみてはいかがでしょうか?
(M.H.)
セント・キルダ諸島の写真展
わたしが翻訳した『セント・キルダの子』を読んでくださった、写真家の加藤秀さんから連絡をいただき、まさにその、セント・キルダ諸島を撮影した写真展が、丸の内のFUJIFILM Imaging Plazaで、3月16日〜4月4日の会期で開催されるとのこと。
コロナ禍にもかかわらず、昨年、大西洋の北に浮かぶセント・キルダ諸島に撮影に行かれたそうです。
わたしもぜひ見に行きたいと思っています。翻訳にあたって、本やウェブ上でセント・キルダの映像はたくさん見ましたが、いや、ほんとうに自然がきびしいところで、よくあそこに人が住んでいた、と思うような場所。今は世界遺産となっています。きっと写真には、その場に立った加藤さんの、写真家としての息づかいが感じられるんじゃないかと期待しています。
写真展の案内はこちらから。
よろしかったら、みなさんも、ぜひ!
(M.H.)
『ぼくは川のように話す』、ブックハウスカフェ大賞に選定!
神田神保町の子どもの本の専門店、ブックハウスカフェさんのみなさんが選ぶ、第5回ブックハウスカフェ大賞の絵本部門金賞に、『ぼくは川のように話す』が選ばれました!
絵本部門
— ブックハウスカフェ (@bookhousecafe) 2022年2月27日
☆金賞☆
『海のアトリエ』作:堀川 理万子(偕成社)
『ともだちのいろ』作:きくち ちき(小峰書店)
『ぼくは川のように話す』文:ジョーダン・スコット/絵:シドニー・スミス/訳:原田 勝(偕成社) pic.twitter.com/BN8ZGLzkoC
ブックハウスカフェのみなさん、ありがとうございました!
じつは2月17日の記事で書いたサイン本は、ブックハウスカフェさんからの依頼でした。
この本、原書のタイトルが "I Talk Like a River" で、タイトルでは主語の性別がわかりません。ただ、表紙からわかるように主人公は男の子なので、『ぼくは……』と訳しています。作者も男性ですしね。そして、じつは、主人公のような吃音者の割合も、統計的に男性のほうが多いのです。
でも、女性の吃音者の方もいらっしゃるので、訳者サインにそえた言葉には
「ぼくは『 』のように話す」
「わたしは『 』のように話す」
と、二つのバージョンがあります。『 』の中には、買ってくださった方が(吃音者でなくても)、自分の話し方をなにかに喩えて入れてくださればと思います。
なので、もし、ブックハウスカフェさんで、このサイン本を購入される時は、たしかめてからお好きな方をお選びください。どうぞよろしく!
(M.H.)
国際アンデルセン賞(2022年)、最終候補者発表
昨日はIBBY(国際児童図書評議会)のウクライナ紛争に対する声明をお知らせしましたが、ほんとうは、こちらをお知らせしたかったんです。2年おきにIBBYが選ぶ国際アンデルセン賞(Hans Christian Andersen Award)の今年の候補者のショートリストが発表されました。
この賞は、児童文学への永年の貢献に対して、作家、画家個人に贈られるものです。それぞれ6名の候補者が発表されましたが、なんと画家6人の中に、『ぼくは川のように話す』の絵を描いたシドニー・スミスさんがカナダから、タイトル文字を描いてくださった荒井良二さんが日本からの推薦を受けて選ばれました! パチパチパチ!
過去、日本からは赤羽末吉さん(1980年)、安野光雅さん(1984年)が画家賞を、作家賞では、まどみちおさん(1994年)、上橋菜穂子さん(2014年)、角野栄子さん(2018年)が選ばれています。
受賞者発表は5月かな? 荒井さん受賞してほしい。スミスさんは、まだ若いし、これからもチャンスあるんじゃないでしょうか。とにかく、うれしい知らせでした。
ほかに、原田訳書の関係では、エイダン・チェンバーズさん(2002年、作家賞)、ピーター・シスさん(2012年、画家賞)が受賞されています。
結果を楽しみに待ちたい。
(M.H.)