翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

ビーナスライン

 無言館を訪れたあと、ビーナスラインに北側からアプローチ。上田から美ヶ原公園沖線を西へ。この道は大好きです。信号がまったくなく、交通量もいつも少なくて、だらだらと登っていくのどかな道です。

 この日は朝から夜まで快晴、どこへ行っても雲一つない青空でした。

 走るとけっこう寒くて、高速に乗ってすぐ、PAで重ね着しました。その時、隣に入ってきた赤のGOLDWINGの方とおしゃべり。GOLDWINGはいいなあ。1300ccですよ。うちの車と同じくらい。シートにヒーターついてるそうです。バックギアもある。もう仕事は引退した方らしく、先週は磐梯山へ行ってきた、今日は善光寺参りだ、と言ってました。うらやましい。

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「無言館」戦没画学生慰霊美術館

 長野県上田市にある、戦没画学生慰霊美術館「無言館」(むごんかん)を再訪しました。

 十字形のコンクリート製建物の中に、第二次世界大戦で戦死した画学生や元画学生の作品を集めた美術館です。コロナ禍で来館者がへり、維持が大変という話も聞いていたのですが、とりあえず開館していてよかった。

 前回もそうでしたが、今回も、戦死した若者たちや遺族の無念の思いが、胸にひしひしと迫ってきました。彼らが美大生のときに、あるいは、戦地に赴いてからも描いていた遺品となった絵画や彫刻は、「物」として目の前に存在するがゆえに、彼らの芸術への意志や戦争の愚かさが、それこそ「無言」のまま、確実に見る者に伝わってきます。

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『森のなかの小さなおうち』(エリザ・ウィーラー作、ひらおようこ訳)

『森のなかの小さなおうち』(エリザ・ウィーラー作、ひらおようこ訳、三辺律子監修、工学図書、1800円+税)という絵本をいただきました。

 いたばし国際絵本翻訳大賞、最優秀翻訳大賞受賞作です。訳者のひらおようこさん、フェローの通信講座で、ついこのあいだまで、わたしのヤングアダルト講座をとってくださっていた縁で、送っていただきました。

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「だから翻訳は面白い」12月3日(土)、朝日カルチャーセンター・新宿教室

 越前敏弥さんから声をかけていただいて、12月3日の土曜日、午後3時半〜5時の予定で、朝日カルチャーセンター新宿教室で、「海外児童文学・YA文学に描かれる戦争と差別」というお題でしゃべります。

 詳しくはこちらを。

https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/7c7e4ff1-fb0d-bfdd-34d8-62a2f75c87ed

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『チャンス──はてしない戦争をのがれて』、本日発売!

 訳書が出ました。

『チャンス──はてしない戦争をのがれて』(ユリ・シュルヴィッツ文・絵、藤田優里子翻訳協力、小学館、1600円+税)です。

『ゆき』、『よあけ』、『おとうさんのちず』などで知られている絵本作家、ユリ・シュルヴィッツが、第二次大戦中〜戦後の子ども時代の暮らしをふりかえり、文章と絵で綴った自伝です。

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大阪出張

 月曜、火曜と大阪出張してきました。

 これはライトアップされた大阪城。石垣の石の大きさにはびっくり。

 

 京都で、お盆に行けなかった墓参りをすませ(大谷祖廟)、青山豆十本舗(https://aoyama-mamejyu.wixsite.com/mamejyu)で青山さん一家とおしゃべり(息子さんがうちの息子の友人。ほんとにここのお菓子おいしいんです! あ、おみやげ下さってありがとうございました!)、お煎餅、豆菓子を購入後、大阪へ。いつもは素通りして岡山まで行ってしまうので、大阪でおりたのはほんとうに久しぶり。というか、大学時代に大阪外大との定期戦でおりて以来かもしれない、というくらい記憶がない。いや、サラリーマン時代に出張で来たか……?

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高麗山(こまやま)

『ぼくは川のように話す』が、産経児童出版文化賞をいただいたお祝いに、版元の偕成社さんから、予算内で好きなものをあげる、と言われて、いただいたのが、中学校の時の恩師、西村丈彦先生に描いてもらった、生まれた町、平塚の風景画です。

 南から北をのぞんでいて、正面に見える薄緑色の山が高麗山(こまやま or こうらいさん)。この画面の右手に花水川が流れていて、この近くに、箱根駅伝の平塚中継所になる場所があります。背後が相模湾ですね。

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『夏の終わり』by 和紗

 8月31日です。

 孫が元気で1歳の誕生日を迎えました。めでたい!!

 

 夏の終わりです。(急に、また暑いけど……)

 

 和紗さんが、森山直太朗『夏の終わり』をカバーしてます。和紗さんは、わたしのいとこの娘のご主人のお姉さん(ちょっと遠い、血はつながってない、たぶん……笑)です。どうぞよろしく。

 

 いい声だな〜! 癒されます。

www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

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(M.H.)

浦和レッズ、ACL準決勝、土壇場で追いつき、PK戦勝利!

 昨日の埼スタ。写真はキックオフ前の北ゴール裏。ACLのトロフィーを模した布を掲げ、コレオはそのトロフィーをつかんでいる手。ゴール裏声出しOK、一発勝負の埼スタホーム。120分間ほとんど声がとぎれず。バックで見ていた自分は声出しできませんが、ひたすら拍手、時々マスクの下でこっそりチャント……。

 

 1−1で延長戦に入ると、明日の仕事を気にする家内と顔を見合わせ、最後まで見るしかないね、と。延長後半、残り5分で勝ち越され、さすがにあきらめかけたが、選手はまったくあきらめていなかった。ロスタイムに入りかけたころ、右サイド、酒井のタックルからモーベルグ、オーバーラップした酒井に出たボールを、ゴールラインぎりぎりから折り返し、一度は跳ね返されるが、大久保のねらったのかどうかわからないが、左足ボレーを明本がドンピシャヘッド。全北のGK(いいキーパーだった)の左手一本で止めたボールをユンカーが、利き足ではない右足で、ゴールポストとのせまい空間に流し込み、追いついた。

 もう、この時点で涙腺がゆるみ、全身鳥肌。しばらくしてPK戦に。

 全北の一人目、二人目を西川が連続ストップ。ここで、ほぼ勝利を確信。四人目江坂が決めて勝利……。

 今、こうして書いていても、これだけ劇的な勝ち方ができるものかと不思議でしかたない。こんなシナリオ書いたら、嘘くさいから書き直せ、と言われそう。でも、駒場や埼スタでは何度か、この興奮を味わっているのも事実。

 西地区代表との決勝戦はホーム&アウェイで来年二月。第二戦がまたまた埼スタ。三度目にして最多のACL優勝に大手だ。

 

 だから、浦和レッズはやめられない。

 

(M.H.)