翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

翻訳の周辺

全国書店紹介(2)「絵本のこたち」@京都市伏見区

その2は、2018年オープン、京都にある「絵本のこたち」です。京都はお墓があるので、毎年一度は参っていたのですが、コロナのせいで去年は行けませんでした。この年末年始は行けるかな……。 昨日ご紹介した「ちいさいおうち」もそうですが、各種イベントも積…

全国書店紹介(1)「ちいさいおうち」@長野県松本市

おかげさまで『ぼくは川のように話す』、あちこちでたくさんの方がとりあげてくださっていてとてもうれしい。とくに全国のいわゆる独立系書店さんのSNSでの紹介は、日本中に個性的な本屋さんがあって、そこで自分の訳書をおいてくださっているのだと思うと、…

『ペーパーボーイ』3刷 & STAMP BOOKS のこと

『ペーパーボーイ』の3刷見本がとどきました。うれしい! 少しずつ売れて、初刷から5年めで3刷が出たのは、なんだか、かえってうれしいです。長く読まれる本になってほしい。

タイからやってきた『帰命寺横丁の夏』

柏葉幸子さんの『帰命寺横丁の夏』の英訳版、"Temple Alley Summer"、訳者でタイ在住のエイヴリ・フィッシャー・宇田川さんから送っていただきました。原作と同じ、佐竹美保さんのイラストレーションが素敵です。中には、やはり佐竹さんの描いたカットがたく…

『サブリエル』25周年

「古王国記」の第1巻『サブリエル』の原作、『Sabriel』の25周年記念バージョン(といっても原作の英語版ですが)が発売されました。買ってしまった。 カバー絵は1996年のアメリカ版表紙と同じ、Leo & Diane Dillon。この絵に惹かれて買った原書を、当時リ…

『Summer of 85』来週8月20日公開!

すでに何度かご紹介してきた、エイダン・チェンバーズの『おれの墓で踊れ』を映画化した『Summer of 85』、いよいよ来週金曜日8月20日から、全国各地でロードショーが始まります。 summer85.jp パンフレットに原作との比較について書かせていただき、昨日、…

「巨大な……」

スーパーの酒類の売り場にいくと、なんとなく売れ残っているような気がするので、コロナビールをこないだから買ってきて飲んでいます。さわやかでおいしい。サッカー3位決定戦、メキシコに勝てるかと思って飲んだけど、だめでした……。 本題です。 先日、あ…

桂川潤さんのご冥福をお祈りします。

数々のすばらしい書籍の装幀を手がけてきた、装幀家の桂川潤さんがお亡くなりになったそうです。62歳でした。まだお若かったんですね。ついこのあいだまで、twitterに投稿されていたのに。 装幀の仕事はすごく興味があって、このブログでも何度か取り上げて…

カナダ祭り

月曜日(まちがえてました。直します)の翻訳勉強会は、ここのところ、冒頭に本の紹介を順番にしてもらっているのですが、昨日はMさん紹介、アリス・マンローの『ピアノ・レッスン』でした。自分の好きな本を紹介してもらうと、そこから話が広がって、その人…

『ぼくは川のように話す』ホーンブック賞受賞!

7月14日発売予定の、拙訳『ぼくは川のように話す』の原作、"I Talk Like a River" が、2021年ボストングローブ・ホーンブック賞(絵本部門)を受賞しました。 原作者、ジョーダン・スコット、シドニー・スミスのお二人、おめでとうございます。 www.hbook.com

「BOOKMARK 18」

海外文学を紹介する冊子「BOOKMARK」18号が届きました。今号は、英語圏以外の本特集2「Other Voices, Other Places」。あいかわらず、オザワミカさんのイラストがすばらしい。

"Small in the City"、ケイト・グリーナウェイ賞!

シドニー・スミスの "Small in the City" (邦題『この まちの どこかに』せなあいこ訳、評論社)が2021年ケイト・グリーナウェイ賞に決まりました。おめでとうございます! この絵本、ほんとうにいい絵本です。ぜひ!

『Summer of 85』

5月2日の記事で、『おれの墓で踊れ』を映画化した『Summer of 85』のことをご紹介しましたが、なんと、あのあと、この映画の劇場用パンフレットに原作との対比を書いてくれないか、という依頼がありました。 もちろん、書きますとも! ということで、『お…

"The Barnabus Project" カナダ総督賞受賞!

コロナの影響もあっておくれていた、2020年度のカナダ総督賞の発表がありました。絵本部門の受賞作は、こちら。ファン兄弟(今回は兄弟三人の合作です)の "The Barnabus Project" です! パチパチパチパチ!! ただいま、鋭意翻訳中。今しばらくお待ちを! …

翻訳大賞、訳者インタビュー

昨日、TBSラジオのアフター6ジャンクションで、第7回翻訳大賞受賞者、細井直子さん(『失われたいくつかの物の目録』)と中原尚哉さん(『マーダーボット・ダイアリー』)のインタビューが放送されました。聞き手は柴田元幸さん。必聴です。例によってお二…

第七回日本翻訳大賞 受賞作決定!

5月18日に、第七回日本翻訳大賞の受賞作が決定、発表されました! 『失われたいくつかの物の目録』(ユーディット・シャランスキー作、細井直子訳、河出書房新社)と、『マーダーボット・ダイアリー 上・下』(マーサ・ウェルズ作、中原尚哉訳、東京創元…

文芸翻訳ブッククラブ

昨日は、文芸翻訳ブッククラブで、拙訳『兄の名は、ジェシカ』を課題図書として、zoomでの読書会があり、訳者としてお招きいただきました。とても楽しい時間を過ごすことができ、主催者の北村みちよさん、山川早霧さんはじめ、参加者のみなさん、ありがとう…

『兄の名は、ジェシカ』読書感想文課題図書に選定されました。

『兄の名は、ジェシカ』(ジョン・ボイン作、拙訳、あすなろ書房)が、第67回読書感想文の高校の部の課題図書に選定されました。去年の『キャパとゲルダ』に続いて、今年もたくさんの高校生に読んでもらう機会ができてとてもうれしい。

芳野さんのリトグラフ

『春のウサギ』の装画を描いてくださった芳野さんのリトグラフがとどきました! タイトルは「à table!」(ご飯ですよ!)

読書感想画

第32回読書感想画中央コンクールの受賞作を使ったカレンダーが送られてきました。課題図書だった拙訳『月でたんじょうパーティーをひらいたら』を読んで描いてくれたのは、横浜の小学6年生、佐々木菜結さん。 受賞作だけあって、すばらしい。小学校6年生で…

芳野さんの版画展@ウレシカ

今日は塾の仕事帰りに、西荻窪のウレシカへ芳野さんの版画展「窓辺で夢を見る」を観にいってきました。芳野さんもいらっしゃって、『春のウサギ』の装画の話やリトグラフのこと、装幀のことなど、いろいろおしゃべりしてきました。 芳野さん、楽しい時間をあ…

メイキングがおもしろい。

月曜日にNHK総合の「プロフェッショナル仕事の流儀」で、庵野秀明さんの回を見ました。いや、おもしろかったです。じつはエヴァンゲリオンは全然知りません。なんなら、マジンガーZとも区別できないくらい(と言ったら、両方のファンからたたかれそうですが……

JBBY選「おすすめ! 世界の子どもの本 2020」

JBBY(日本国際児童図書評議会)のブックリスト「おすすめ! 世界の子どもの本 2020」が送られてきました。日本で出版された翻訳児童書のなかから、日本の子どもたちに読んでもらいたい作品を選んだものです。

原稿をプリントアウトするかどうか問題(続)

昨日の記事に、Twitter、Facebookにお返事を下さった翻訳家のみなさんのお答えを、直接このブログを読んでくださっている方のために参考までに下記します。

原稿、提出前にプリントアウトしてますか?

プリンタの赤のインクが出なくなり、カートリッジを換えてもだめで、販売店の3年保証期間もすぎていて、修理代で新しいのが買えそうだったので、購入。2万円弱です。前のマシンが5年くらいたっていたのですが、同レベルの新しい機種にしたら、やっぱり進…

これ、知ってましたか?

Googleで、askew という「斜めに、傾いて」といった意味をもつ単語を検索すると、画面がこうなります。びっくり! たぶん、スマホでもなります。 うちのパソコンがおかしくなったのかと思った。 今調べたら、「斜め」でも斜めになります。ほかにもあるらしい…

日本翻訳大賞@翻訳ラジオ(2)

さて、昨日に続いて、翻訳ラジオの訳者インタビューを聴いての感想です。 今回の受賞作は、いずれも、研究者の手になるものでした。

日本翻訳大賞@翻訳ラジオ

「翻訳ラジオ」はじまります | 日本翻訳大賞公式HP 昨年、2020年に発表された、第6回日本翻訳大賞について、選考委員のみなさんのトークや、受賞者との座談会、朗読など、もりだくさんの五夜連続「翻訳ラジオ」(第3夜はYouTube)が、まだ、視聴できます。…

ジブリ美術館の「トライホークス」に寄稿しました。

あけましておめでとうございます。関東地方はいいお天気が続いていますね。元旦、そして今日も、だらだらとテレビを見たり、昼寝をしたり……。ちょっと体がおかしくなりそう。 あ、本年もどうぞよろしく。 さっそくですが、三鷹の森ジブリ美術館で発行してい…

リモート力アップの一年でした。

これは今年1月半ばの富士山。帰省帰りの新幹線から撮ったものですが、今はまだ、これほど雪がないですねえ。このころはまだ、コロナなどまったく知らず、いつもと同じように年が始まりました。 その後はご承知のとおり。 この冬は帰省もできずに、自宅です…