31冊め〜35冊め。これで、2015年3月現在の、わたしの訳した本のすべてです。書店で手に入るものもありますし、図書館で読めるものも多いので、一冊でもお読みいただけるとうれしいです。
(31)『フランケンシュタイン家の双子』(ケネス・オッペル作、東京創元社、2013年)
"This Dark Endeavor", by Kenneth Oppel, 2011
カナダ・ヤングアダルト・ファンタジー
〈オビ語録〉
「”怪物”はなぜ生み出されたのか。古典的名作『フランケンシュタイン』その知られざる前日譚登場。ダークファンタジーの傑作」
(32)『フェリックスとゼルダ その後』(モーリス・グライツマン作、あすなろ書房、2013年)
"Then", by Morris Gleitzman, 2008
オーストラリア・児童書・ホロコースト
〈オビ語録〉
「『フェリックスとゼルダ』の続編、待望の刊行! いったい、だれが味方で、だれが敵なのか? スリリングな展開の連続、そして待ちうけるは衝撃の結末!!」
(33)『フランケンシュタイン家の亡霊』(ケネス・オッペル作、東京創元社、2013年)
"Such Wicked Intent", by Kenneth Oppel, 2012
カナダ・ヤングアダルト・ファンタジー
〈オビ語録〉
「死んだ兄を甦らせてみせる。禁じられた錬金術の扉がヴィクターの手で再び開かれる。『フランケンシュタイン』前日譚」
(34)『ウェストール短編集 真夜中の電話』(ロバート・ウェストール作、宮崎駿装画、徳間書店、2014年)
イギリス・ヤングアダルト・短編集
〈オビ語録〉
「ぼくは、ウェストールがすきだ。──宮崎駿」
(35)『ハーレムの闘う本屋 ルイス・ミショーの生涯』(ヴォーンダ・ミショー・ネルソン作、R・グレゴリー・クリスティ絵、あすなろ書房、2015年)
"No Crystal Stair", by Vaunda Micheaux Nelson, R. Gregory Christie, 2012
アメリカ・ヤングアダルト・ドキュメンタリー・公民権運動
〈オビ語録〉
「ボストングローブ・ホーンブック賞 受賞! 権力に屈せず、差別にも偏見にも負けることなく、全米ナンバーワンの黒人専門書店をつくりあげた男の知られざる生涯。「表現の自由」とは? 「民族の誇り」とは?」
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この5冊は、とくに表紙の絵がすばらしい。『ウェストール短編集 真夜中の電話』は、宮崎駿監督の表紙絵です。原画はペンに水彩で、みずみずしいタッチでした。(M.H.)