翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

2nd ステージ 第3節 HOME vs サンフレッチェ広島

 1-2   (35' 関根、7月19(日)@埼スタ)

 開幕以来の連続無敗記録は19でストップ。ホーム連勝記録も途絶えた。

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 ハートの12のデカ旗。大旗も復活で、徐々に埼スタの雰囲気はもどってきているのがうれしい。

 

 試合は、梅崎の不調で、興梠、武藤、高木の前三人。那須の出場停止で、永田が入った。あとは、宇賀神、関根、陽介、阿部ちゃん、槙野、森脇、周作。

 前半から後半15分くらいまでは浦和ペース。完全マッチアップの布陣で、広島は慎重に、前半は0-0でいい、試合全体としても引き分けでもいいくらいの感じだった。左の柏は再三攻め入ってきたが、右のミキッチは、たぶん一度も上がれなかったと思う。うちは高木の動きやコンビネーションも悪くなく、その高木がPKをとったまではよかったが、本人が蹴り、林に止められた。

 高木は足も速く、ドリブルのキレやミドルシュートの精度も高い。もう、何本も枠に当てているが、ゴールだけがない。その高木が久々の先発、しかも自身がとったPK。試合はまだ序盤。チームメートが高木本人に蹴らせてやりたいと思ったのも無理はない。結果から見れば、興梠が蹴っていればと思うが、これはしかたない。林をほめるべきだろう。高木は試合後の挨拶でタオルをかぶって泣いていたが、いかにも優しい性格がストライカーとしてはどうか? イケメンだし、かわいい選手だが、そこは克服してほしいメンタル面での課題。

 

 関根のゴールは、右サイド、ペナに侵入したところから、たぶんファーにいた興梠に送った速く低いクロスが、DFの足にあたってコースを変え、林の手をかすめてネットを揺らした。シュートでなかったことは、関根本人の照れ臭そうなリアクションからもわかった。

 その後、チャンスの山を築くが、林の好セーブもあってゴールが決まらない。しだいに蒸し暑さが選手の動きを悪くしていった。(すごい湿度で、蒸し風呂のようだった。)広島の2点は、奪ったボールを、浦和の高いDFラインの裏を狙ったカウンター。前半、早い時間でここのところ好調の柴崎が自爆して交代、寿人もお約束の60分過ぎの交代だったが、交代で出てきた、若い野津田、浅野が躍動した。広島の1点目はドウグラスのスルーパスに走り込んだ浅野、2点目はやはりカウンターで浅野がつっかけたあと、こぼれをフォローした青山に決められた。いずれもスピードでやられた。永田は全体の出来は悪くなかったが、やはりスピードでは那須に劣る。一点めの永田の対応を見て、ミシャは啓太を投入、阿部のポジションを下げたが防げなかった。周作は3本くらい決定機を止めているので責められない。

 広島が60分まで我慢できるのも、うちが60分まで積極的に攻めたのも、彼我のおかれた立場による。それに加えて、暑さや運が結果を左右した。広島はこれで2ndステージ唯一の三連勝で首位。年間でも、うちと勝ち点2差に迫ってきた。森保の手腕はもっと評価されるべきだろうが、ミシャのシステムを踏襲しているところが素直に褒められないところか。

 

 観客は4万超え。帰りは北からシャトルバスの道を美園まで歩いてみた。遠回りだが、自分のペースで歩けるのでストレスはない。周囲は徐々に開発され、住宅地もできてきた。ここらに住めるといいねえ。(M.H.)

 

PS:神戸は、峻希が三試合連続ゴール、それもみごとなトラップから、力の抜けたいいシュートだった。4バックの右サイドバックから、3バックの中盤右ワイドになったおかげで、前目でプレーできているのだろうが、それにしても、ゴールへの意欲がうかがえ、一皮むけたのではないか? やはり、2ndは神戸が台風の目。

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