翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

匂いか、臭いか?

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 夏期講習が始まってからは、ほぼ毎日、いつもの道を通って駅へ行くのですが、さすがに連日の猛暑で、歩くのはやめ、自転車にしています。そうなると、止まって写真を撮るのが億劫になります。が、昨日は、匂いが気になり、写真を撮りました。

  クチナシほどいい香りではありませんが、ぷんと鼻をつく甘い匂いです。毎年見ていたのですが、名前がわかりませんでした。調べてみると、「クサギ(臭木)」という植物らしい。たしかに、少しツンときますが、くさいというほどじゃないだろうと思って、Wikipedia をよく読んだら、葉の方に独特のにおいがあるそうです。

 

    ここまでの話で、すでに気になっている方もいると思いますが、翻訳する時にやっかいな言葉のひとつに、「におい」(匂い、臭い)があります。英語では、smell 、scent、odor 、aromaといった単語たちですね。

    いいにおいは「匂い」、いやなにおいは「臭い」にしたいのですが、「臭い」は「くさい」とも読むので、ややこしい。なので最近は、ひらがなで表記するようにしています。いいとも、悪いともつかないにおいもありますし、いいにおいの時は、「香り」も使えますから。

 

    さて、クサギの花の「におい」は、「匂い」といっていいように思いますが、ちょっと「臭い(におい)」寄りでしょうか。(M.H.)