昨日は家内と休みを合わせて近くをぶらり。
朝食をぬいて、いつもはわたしが一人でバイクで訪れている、秩父は定峰峠下の「ジェラテリアHANA」さんまで、おそめの朝食というか、早めの昼食を食べにドライブしてきました。
店の前の桜は八重桜なので咲き出したばかり。でも、行きの都幾川、帰りの皆野では桜と新緑を堪能しました。いったい何本の桜を見たことか。100本や200本ではきかないでしょう。
ソメイヨシノは品種改良でできた桜ですから、人が植えたところにしか生えていないはず。道の脇、家の庭、だれかが植えた桜がこんなにあるんだということが、花の咲くこの時期だとよくわかります。定峰峠あたりでは八分〜満開でした。こんな山の中にだれかが植えたんだなあ、と思いながら次々に現れる桜の下を走ります。
でも、桜はソメイヨシノだけではありません。山を見れば、落葉樹の淡い緑の中に点々と山の桜が咲いています。これがなんともきれい。車を止めての撮影はしなかったので写真はありませんが、ほんとうにきれいでした。
まだ少し寒い秩父。「HANA」さんの店内ではストーブが焚かれていました。ブタの形のストーブです。足の爪先まで、ほら、ブタらしいでしょ。
「ジェラテリアHANA」さんは、名前の通り、ジェラートがおいしいお店ですが、昨日はピザとホットドッグを。パンも自家製で、どちらも絶品でした。少し肌寒い山の中で食べる焼きたての暖かさは格別。空調の効いた都内の店では味わえないおいしさです。
このお店、前にも書きましたが、イギリスの中古の家具を使っていたりして、店のあちこちが凝っています。上の写真のトレー、使いこんだ味がありますよね。もしかしたら給食用のトレーかも。よく見ると右下に刻印が。「HANA」は店の名。その下の英語はなにか?
「HANA」さんの店内には雑貨屋が併設されていて、そちらの店名が「イニミニマニモ」。前からどういう意味なんだろうと気になっていたのですが、どうも、この "Eeny, Meeny, Miny, Mo" のことらしい。このフレーズ、調べてみると英語のわらべ唄というか、遊びの時に歌う歌で、語源は今となってはよくわからないらしい。「イーニー、ミーニー、マイニー、モウ」が近い発音でしょう。日本でいうと、「どれにしようかな、神様のいう通り」に当たります。
英語でこのあとに続くフレーズを調べると、「虎の足を捕まえろ、吠えたら離せ、イーニー、ミーニー、マイニー、モウ」とか、「赤ん坊をおまるにすわらせろ、用がすんだら尻をふけ、紙は煙突につっこんじゃえ」(笑)とか、いろんなバージョンがあるみたいです。
Wikipedia には、日本の各地のバージョンも載っていましたが、神奈川生まれのわたしが憶えているのは「どれにしようかな、神様のいう通り、あのねのね」。
ネット検索で驚いたのは、"Eeny, Meeny, Miny, Mo"で検索すると、まずは三代目 J Soul Brothers がぞろぞろ出てくること。彼らの新曲のタイトルの一部でした。YouTube で曲を聴いてみると、たしかに歌詞にこのフレーズが使われています。ふーん。時々、女子高生たちがその筋の人みたいに、「三代目、三代目」って騒いでいるのがこいつらか、と……。うーん、悔しいけど、かっこいい。
あ、ジェラートも食べました。オーナー手作りのジェラートが、いつも5、6種類あるのですが、この日は苺を。おいしかった。
帰りがけ、ちょうど、映画『かもめ食堂』レシピのシナモンロールが焼きあがり、おみやげにゲット。帰りの車内はシナモンの匂いがたちこめ、翌日の朝用に買ったのに、家内と一口ずつ食べてしまいました。
やっぱ、花よりだんご、だな。
(M.H.)