翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

遠藤、浦和での初ゴール、だが……

 ACL グループステージ第3節 AWAY vs 上海上港
 3−2 (ラファ、遠藤) 3月15日(水)現地7:30〜 @上海

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 テレビ観戦。ブラジル人トリオにやられた。

 上海の個人能力ははんぱない。8番オスカル、9番エウケソン、10番フッキのブラジル代表トリオと、25番のウズベキスタン(?)のアフメドフ、この四人がやばい。さらに、代表クラスの中国人選手が激しくプレーするという、まあ、ふだんJリーグで慣れている浦和の選手にとってはやっかいきわまりなかった。しかも、監督はあのビラスボラス。どれだけ金あるんだ。

 ブラジル人3人の前からのプレスはたくみで、蹴らせて中盤で回収する。ガシャガシャした時の上海の選手はリーチもあって、キープ力があるだけでなく、こぼれへの出足もよかった。中盤ではアフメドフの存在感があった。ほとんど浦和のペースにならず。

 1失点目は、コーナーからのこぼれ。2失点目は周作のクリアをエウケソンの技ありシュート。3失点目はフッキが浦和の3人をかわし、というか、はねとばしながら周作と1対1を作り、股抜き。上にあげた4人の外国人選手がさぼらず働き、終始圧力を受けた形でのボール回しにさせられ、奪われ、個人技でシュートまでもっていかれ……。この繰り返しだった。

 慣れないピッチということもあろうが、それでも、後半2点を返したのは光明が見える。4月の埼スタでは、ぜひ本来の浦和の攻撃力を見せてほしい。が、それをやろうとして寄せられ、つっかけられ、という上海の戦術は理にかなっている。というか、外国人助っ人4人が戦術といってもいい。なので、恐れず攻撃していれば、さらに失点を重ねていたかもしれない。それでも、埼スタではチャレンジしてほしい。

 

 先発は西川、槙野、遠藤、森脇、青木、阿部、駒井、宇賀神、李、興梠、ズラタン。後半頭からズラタンにかえてラファ、青木にかえて陽介、65分に李にかえて武藤。交代枠を使いきってからの2点なので、興梠のキープやランニング、武藤の推進力とラファのスピードで、多少もりかえした。

 遠藤のゴールはゴール前の競り合いで自分で落としたボールを、エウケソン(?)の股のあいだから足を出して、ねじこんだ。

 

 それにしても、フッキの存在感は抜群。まさに超人ハルクの体つきに、テクニックと運動量があるのだから、たまったものではない。あれは反則だ。若い頃、ヴェルディにいた時は、もっと荒っぽい感じだったが、ブラジル代表でも上海でも、落ち着いてパフォーマンスを発揮している。

 

 次節、興梠が一発レッドで出られないのは痛いが、早い球回しからの得点シーンを期待したい。この日もまったくそういうチャンスがなかったわけではないので。ああ、駒井はもう少しもちこんでからシュート、あるいは折り返してほしいなあ。何度もいいところまでは作っていたので。


    あ、そうだ。上海サポはバックスタンドを埋めて大旗を振る。テレビ画面によく映える。チームカラーの赤いジャージ姿が多く、なかなかの迫力だった。

(M.H.)