翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

『すべての見えない光』

 翻訳大賞の最終選考に残っているほかの5作品を読んでいないので、1作でも読もうと思い、『すべての見えない光』(アンソニー・ドーア作、藤井光訳、新潮クレスト・ブックス)を買ってきました。春休み中は講習で通勤するので、電車の中で読めるかな。

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 それにしても、クレスト・ブックスの装幀はいいなあ。

  前から気になっていた本ではあるのですが、これをまず読もうと思った決め手は、カバー袖に、「孤児院で幼い日を過ごし、ナチスドイツの技術兵となった少年。パリの博物館に勤める父のもとで育った、目の見えない少女……」とあったから。今、訳している作品の主人公が、「パリで暮らしていて、両親を亡くして孤児院へ行き、その後、ヒトラーのそばで暮らすようになり……」という作品なので。

 

 これはヒトラーの山荘ベルクホーフの見取り図。地図や見取り図には萌えます。

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 春期講習は毎日塾に行くので大変ですが、高校生と話ができるのは楽しい。昨日は高一の女の子が、また、今読んでいる本を見せてくれた。ばたばたしていたので、よく見なかったが、たぶん、『伊藤計劃 トリビュート2』だと思う。伊藤計劃、読んでない。というか、これはトリビュートなので、ほかの作家たちの作品が集められている。今日、もう一度よく聞いてみよう。 

 

 

 

 埼玉県中部の桜はまだです。これは昨日の写真。

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(M.H.)