翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

キーパーはおもしろい!

 Jリーグ第7節 AWAY vs FC東京 @味スタ
 0−1◯(興梠) 4月16日(日)14:00〜

 またもウノゼロで勝利。神戸が負け、首位に! (NHKBSで録画観戦。)

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(大好きなMal Peetの"Keeper" カバーより)

 F東のプレスはすごかった。前半こそキープ率で上回ったが、試合を通じては珍しく50%を切った。危ない場面もあり、ポストに二度救われた。得点は前半15分、前がかりの東京のボールを奪ってがらあきの中盤へ。ラファがもちだし、興梠に縦パス。興梠はうまく丸山(?)をブロックしながらワンタッチで流しこみ、これが決勝点。

 

 さて、おもしろかったのはこの日のNHKBSサブチャンネルのキーパー特集。西川と林の動きをコンピューター、ゴール裏のカメラ、両キーパーのクローズアップカメラで追いながら、元代表キーパーの小島が解説するというもの。

 息子が小中高大と、ずっとキーパーをやっていたので、多少はキーパーに関心をもって見ていたつもりだが、小島の解説を聞いて、微妙なポジションの変更や味方への指示を90分間やり続け、いざゴール前にボールが入ってくると瞬時に反応する、という、とんでもない重労働、というか、神経のすりへる作業をやっているのがよくわかった。

 

 スポーツ観戦全般に言えることだが、経験者でないと目の前で繰り広げられていることの半分も理解できていないことが多い。サッカーだって浦和の試合はたぶん、ここ10年はすべて見ているが、やっぱりプロのライターが書いた記事をあとで読むと、へえ、ということが多い。とくにサッカーは攻守が常に表裏一体で、しかも、ボールは一つしかないので、ボールをもっていない21人の選手たちは常に先を読んで、あるいは監督の戦術に従って、あるいは感覚や経験によって動いているのだが、なぜそういう動きをしたのかはわからないことが多い。そもそも、目はボールを追ってしまい、逆サイドや、パスを受けようとする選手は見ていない。でも、見続けているとわかることが増えるのがサッカー観戦の醍醐味だろう。いや、見続けていないとわからないが、見続けているからといってすべてわかるわけではく、わかることもある、というくらいかな。

    そういう意味でも、ボールではなく選手を追う特集は面白かった。キーパーだけでなく、各ポジションでやってほしい。

 

 それにしても、キーパーは大変だ。せめて実況アナウンサーは、名前で呼んでやってほしい。「キーパー、パンチング!」(フォワード、シュート、って言わないだろ!)とか、「キーパー正面!」(いや、ポジション変えてるし!)とか叫ぶのはやめてほしい。

 

 あ、東京vs浦和のキーパー特集、再放送がありますよ。本日19日(水)深夜、NHKBS1です。見逃した方はぜひ!

 

 

 

銃声のやんだ朝に

 訳書の中で、唯一サッカーシーンが出てきます。よろしかったら!

(M.H.)