全国の書店横断企画、「はじめての海外文学」vol.3 が始まっています。 翻訳者70名が翻訳書を推薦し、賛同してくれた書店さんが棚を作ってくれています。 今年は一般の部にプラスして、児童書の部もできました。
くわしくはこちらを。
hajimetenokaigaibungaku.jimdo.com
12月17日(日)には、推薦した翻訳者が推薦作をアピールする会があります。残念ながら、わたしは今年は行けませんが、翻訳者の顔を見たい人(?)はぜひ! サインももらえますよ。もう、席は7割がた埋まってるらしい。
わたしも推薦しています。推薦したのはこちら。
YAですが、大人が読んでも胸が痛くなると思います。いや、むしろわれわれの年代の方が感じることが多いかも。アメリカの高校生のラブストーリーですが、時代設定が80年代。スマホもネットもない。連絡とるのは、学校への行き帰りのバスの中、家電(いえでん、なんて言葉もなかった……)、あとはおっかないお父さんのいる家に行って、ピンポン鳴らすしかない……。こういうシチュエーションは、身に覚えがあるからなあ。
こう書くと、軽い感じもしますが、じつは、それぞれの家庭環境とか、容姿とか、いじめとか、いろんな事情が絡んできて、読み応えのある一冊です。ラストシーンも考えさせる。三辺さん、これ翻訳、悩んだだろうな、と思う。
こういう物語、今の中高生はどう思うのかが知りたい。……ので、昨日、塾の生徒に貸しました。感想が楽しみ。
ともかく、翻訳文学、もりあげましょう。もりあがりましょう!!
(M.H.)