木曜の夜は、以前勤めていた会社時代の先輩、そして後輩たちと神田で飲みました。先輩が、すっかり職を退かれるということで、声をかけてくださったのです。
後輩二人は、同じ東京外大ロシヤ科卒ということで、時おり会ってはいたのですが、わたしがその会社をやめてしまったのは、もう30年も前で、先輩とは年賀状のやりとりだけという関係でした。声をかけてくださって、とてもうれしかった。
これから奥様の故郷でもある京都で、町屋を改装したお宅での暮らしが始まるとのこと。今度は京都で会うことを約束して別れました。先輩、ご苦労さまでした。そしてこれからも宜しくお願いします。
(神田にあるお店です。料理もお酒もおいしいです。)
そして昨日、金曜日は、塾の教え子の女子大生が、就活が始まり、ちょっと話がしたい、と訪ねてきてくれました。話の行きがかり上、自分の就活のことや、無計画にふらふらと60年も生きてきたことを話しながら、彼女もこれからどういう人生を送るのだろうか、と考えていました。
日本の就活という、とても特殊な、とっても変なシステムは、それで一生が決められてしまうと思ったら負けで、決められてたまるかと思いながら、その時のベストを選択していってほしい、というような話をむにゃむにゃとした次第です。
ああ、そうだ、彼女の家は印刷屋さん。子どものころから本好きだったそうです。「出版業界は?」と尋ねると、家業を見ていて、業界の先行きが不安だし、ブラックみたいだし、興味はあるけど受けないだろう、と……。うーん。正しい判断かも……。でもね、と、出版業界の端っこにいるわたしは、生き生きと働く編集者さんたちの様子を話してきかせたのでした。いや、みなさん、お疲れなのは知ってますけど、でもね!
なんだか、人の一生とか、仕事とは、会社とは、人間関係とは……、そういうことをあれこれ考えた木曜日と金曜日でした。
たまにはいいかな、こういうのも。
(M.H.)