月に2回の勉強会、今日から『ライラエル』の一部を扱うことにしました。
ガース・二クス原作、「古王国記」の二巻目にあたります。自分で訳しておきながら、久々に読むと、やっぱりおもしろい。
(これは文庫版の表紙。上下巻をならべると、つながっています。いやじつは、全6巻をならべると、絵がつながっているんですよ〜。イラストは石橋優美子さん。かっこいい。)
ガース・二クスは描写がわかりやすく、読んでいて情景や動作を頭の中に描きやすい作家ですが、訳すとなると、それはそれでむずかしい。今回はとくに、この作品特有の用語や概念をつかむのに皆さん苦労されていました。が、まあ、それは一部を切り取って教材にしたのでしかたのないこと。きっと、次回からはもうすこしスムーズに行くでしょう。
それにしても、みなさんに、この作品世界を説明しながら、ああ、そうだった、そうだった、と自分でも楽しく思いだしていました。ファンタジーの場合、言葉の選択によって、雰囲気や世界観を作るのが大事なので、そのあたりを、みなさん、どう訳すのか楽しみです。
そして、ファンタジー特有の、ちょっと中世っぽい感じ(って、どう説明したらいいんだろう)を出すための漢字や言葉の選び方や、登場人物のしゃべり方など、改めて自分も考えてみたいと思います。
会場の絵本カフェ、川越の「イングリッシュブルーベル」さんの外は、もうバラのサマースノウが終わりかけ。暑いくらいの一日でした。バイクで走るのにちょうどいい天気。
イチゴもほら。
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(M.H.)